タイムマシーン
さほど知識もないのに書く気になったのは、タイムマシーンがあって過去でも未来でも行けるとしても乗りたくないと言う子がいたからだ。子供なら元気を出してどちらかへ行きたいと言いそうなものなのに不思議な気がした。
私の理解では、地球が自転しながら太陽の周りを公転し一周すれば一年になる。毎年寸分違わず回り続けているのかどうか知らないから、あくまで私の理解である。これを十二に分ければ月になるし、凡そ365で分ければ日になるという具合である。この条件が続く限り、この時の流れで旅をする他ないわけだ。
地球と太陽の重力や地球の公転スピードが劇的に変わることは考えられないが、条件が異なれば違った時間が流れることも考えられる。
重力で言うと、ブラックホールの表面では地上の1500億倍の重力がかかっており、極めて時間がゆっくりと流れるらしい。また光の速度に近いスピードでは時間がゆっくりと流れ、約七分の一の早さになるという。こういった条件の下では、時間旅行が可能ということになるが、生き物である人間がこれらに耐えられるわけもないし、これらを生かす機械ができるとも思えない。
タイムマシーンの定義は、「現在から、直ちに過去・未来へと時間旅行を可能にするという空想上の機械」又は「過去や未来へ時間を超えて自由に航行できるという空想上の機械」あたりで、どちらも空想上の機械となっている。
というわけで実際にこういった乗り物は実在しないし、当面できないと思われる。だからこそ空想の乗り物というわけだ。
話を戻してタイムマシーンに乗りたくないという子の場合、仮にあるとしても乗りたくないという意味らしい。彼の意見では、例え過去の或る時代へ行けるとしても、帰ってこれないだろうと言う。確かに彼の言うことも尤もで、そこからどうやれば戻ってこれるのか想像できない。これを上手に説明できる人がいるのかな。
他の子について言えば、失敗する前へ戻ってやり直したいというものや、未来の世界へ行って様子を見てみたいというのもあった。私と言えば、なんとか今やっていることに区切りがつくのであれば、タイムマシーンに乗ってしばらく二千年ほど前に戻ってみたいと思う。 髭じいさん