2008年2月4日 / 最終更新日時 : 2008年2月4日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(16) -「乙」な話(中)- 前回は「乙」に関し音を中心に、『廣韻』の「於筆切」の「於」に[w]系統と[y]系統があり、前者に注目している点を書いた。今回は本居宣長説を紹介し、それぞれを位置づけしたい。 万葉仮名では、「意」「於」「乙」が同じ系統とさ […]
2008年1月28日 / 最終更新日時 : 2008年1月28日 髭じいさん 髭じいさん 味噌カツ -岐阜編- 「みそカツ」が如何なるものか段々広く知られるようになってきたように思う。 一口に味噌カツと言っても、色々ある。私は、岐阜の味噌カツが名古屋のそれとはやや異質ではないかと思うので、今回は岐阜編として扱うことにした。名古屋の […]
2008年1月21日 / 最終更新日時 : 2008年1月21日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(22) -三年の空白- 『日本書紀』には天皇在位に関して空白部分がある。531年から533年までの三年間が空位になっているので、また「三年の空白」と呼ばれることがある。 これは継体天皇の死亡を『百済本記』の記事を採用して531年にした為というこ […]
2008年1月15日 / 最終更新日時 : 2008年1月15日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(15) -「乙」な話(上)- 人物画像鏡のシリーズで『梁書』東夷傳・扶桑國条に登場する「乙祁」を『古事記』の「袁祁」にあてた。その根拠をできるだけ分かり易く書きたいが、力が足りない上に中々厄介なので味が出ますかどうか。まずは直球から。 『説文』は「乙 […]
2008年1月7日 / 最終更新日時 : 2008年1月7日 髭じいさん 髭じいさん 味噌カツ -名古屋編- 名古屋へ行く機会も少ないし、さほど味噌カツを食べてきたわけでもない。また薀蓄があるわけでも、鋭敏な味覚を持っているわけでもないから、何も私が書くまでもないが、いくつか気になる点がある。 十二月初旬に仲間と一緒に旅行で名古 […]
2007年12月25日 / 最終更新日時 : 2007年12月25日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(21) -顕宗天皇の在位八年- 私は、男弟王を漢語とみて、『梁書』扶桑国条でほぼ同時代に登場する「乙祁」にあてた。またこの「乙祁」を「袁祁」とし、「日十大王年」と「男弟王」を、それぞれ兄弟で王になった「意祁(億計)」「袁祁(弘計)」にあてたのである。恐 […]
2007年12月17日 / 最終更新日時 : 2007年12月17日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(14) -男弟考- 人物画像鏡に記される「男弟王」につき、弟は男に決まっているから、わざわざ男弟というのは奇妙だと感じている人が多いと思う。だが、これがりっぱな漢語であることを示そうという心算である。 『説文』では「弟 韋束之次弟也 从古文 […]
2007年12月10日 / 最終更新日時 : 2007年12月10日 髭じいさん 髭じいさん 仮説 如何なる科学であれ、誰かの説を踏襲するだけでは面白くない。どこかで自分のオリジナルを出したいと思うだろう。言語学や歴史学などのいわゆる社会科学でも、ことは同じである。 明らかに矛盾があると思い、どうにも納得いかないことが […]
2007年12月3日 / 最終更新日時 : 2007年12月3日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(20) -日十大王年の比定- 前回「男弟王」を顕宗天皇にあてたのだから、「日十大王年」は彼の兄である仁賢天皇となる外なさそうだ。そこでこれまでの経緯をおさらいしておく。この仮説では、まず「日十」を「日夲」つまり「日本」とし、人物画像鏡(16)(18) […]
2007年11月26日 / 最終更新日時 : 2007年11月26日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(13) -宮考- 少しずつ宿題を片付けていかなければならない。人物画像鏡に「意柴沙加-宮」、稲荷山鉄剣に「斯鬼-宮」とあってそれぞれ「宮」が使われており、取り扱っておく必要がある。 『説文』では七篇下099に「宮 室也 从宀 ๅ […]