2007年7月30日 / 最終更新日時 : 2007年7月30日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(13) -倭国と日本国- 人物画像鏡(5)で倭国と日本国が並立したことを示したが、もう少し展開したいのでこのテーマを選んだ。倭国を日本国と同一視する歴史観では、この鏡の持つ史料価値を評価しきれないのではないか。 梁朝が倭王武を任官したのが502年 […]
2007年7月23日 / 最終更新日時 : 2007年7月23日 髭じいさん 髭じいさん 『説文解字』入門(10) -タブーに挑戦- このコラムの上に、天然人による天然人語とあるのにお気づきでしょうか。最初これを引き受けたときには、朝日新聞の「天声人語」を真似たものかと思い、なんとかこれを変えたいと直訴したことがある。 だが「天然鮎」「天然芝」など、人 […]
2007年7月17日 / 最終更新日時 : 2007年7月17日 髭じいさん 髭じいさん 草引き 梅雨に入ってから、「雑草」の伸びが早い。畑の草引きなら相当覚悟が必要だが、狭い庭のことだからそれほどでもない。だが、狭いからいつでもできると考えていると、痛い目にあう。 我が家は、明治の始めに建てられた鰻の寝床のような町 […]
2007年7月9日 / 最終更新日時 : 2007年7月9日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(12) -略体の必然性- 今回は、画像鏡の略体について考えてみたい。 それほど字画も多くないから、「日夲」を「日十」と略体にするのは誤解される恐れがあり、「十」にする必然性に疑問があると考えることもできる。 確かに「銅」「鏡」をそれぞれ「同」「竟 […]
2007年7月2日 / 最終更新日時 : 2007年7月2日 髭じいさん 髭じいさん 『説文解字』入門(9) -東考- 今回は、東西南北の「東」について考えてみたい。『説文』の説を楽しんでいただけると思う。 「東」(六篇上420)は「東 動也 從木 官溥説 從日在木中」とある。 まず「東 動也」だが、難しい。東は五行で春だから、「万物が動 […]
2007年6月25日 / 最終更新日時 : 2007年6月25日 髭じいさん 髭じいさん コーヒーカップ 我が家には、ひびの入ったコーヒーカップがある。今もこのパソコンの横にあり、朝からずっと手にしている。白地に紺の釉薬でトンボの絵柄がついているが、陶器で、地味なものである。なぜ、ひびがはいっている物を捨てずに使っているかを […]
2007年6月18日 / 最終更新日時 : 2007年6月18日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(11) -通読- 今回は、今までの検討を纏めて銘文全体を読んでみることにする。これからの課題を見つけ易くする狙いがある。銘文は、混乱を避けるために、一応教科書にも載っている通説を採用してある。全文を示しておくと次の通り。 「癸未年八月日十 […]
2007年6月11日 / 最終更新日時 : 2007年6月11日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(10) -日十大王年男弟王- 今回はこの鏡で最もデリケートな、「日十大王年男弟王」を取り上げてみる。諸説あり、二三代表するものはあるが、定説とされるものがない句である。まず、これが一人の王名であるのか否かを確かめなければならない。 すでに「開中費直」 […]
2007年6月4日 / 最終更新日時 : 2007年6月4日 髭じいさん 髭じいさん ゆるやかな自殺 いつか約束したテーマである。つれづれのままに思い浮かぶことを書くことにする。 私はタバコを吸う。公共の場所は勿論、我が家でも吸えるところが限られている。何もそんな不自由をしのんで吸うまでもあるまいが、一度もやめようと思っ […]
2007年5月28日 / 最終更新日時 : 2007年5月28日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(9) -開中費直- このシリーズを楽しんでいただけていれば幸いである。或は日本史の根幹にあたるとも考えられるので、じっくり読んでいただき、足りない部分を補っていく作業をゆっくりご一緒に考えたい。 今回も前回と同様、難解な「開中費直」を取り上 […]