久しぶりの大雪
日曜日は晴れたが、先週はずっと朝から晩まで雪かきをやっていた。実際にやっている時間はそれ程でなくても、腕や腰に疲労が溜まっている。それでもまあ屋根の雪下ろしは今のところ考えていない。雨が降って雪に浸みると突然重くなって、悠長なことは言ってられないがね。
毎日、次から次へ積もっていくので切りがない。町家なので、家の前を綺麗にするぐらいが関の山だが、それだけでもしんどい。おまけに仕事場にしているもう一軒分の前と横を綺麗にしなければならない。
体が疲れるだけでは済まない。この辺りは中途半端に車が通るので雪が固まってしまう。氷になってカチカチになっているのを何かの拍子でうまく剥がして気をよくしても、半日するとまた積もる。先週は一日も天気にならなかったので、昼間気温が上がって解けるということもなかった。地温が上がれば氷が地面から浮いて、結構楽にはがすことができる。
こんなことを繰り返していると、なんだか切りがないような気分になってしまう。雪かきが億劫になってしまうのだ。そうは言っても、見ている間にも積もるので重い腰を感じながら表へ出る外なくなる。
困る事というと空き家の前が綺麗にならないことである。こんな所は自転車は勿論歩くのも、滑りやすいので、容易でない。若い時なら十分な筋力があって、少しばかり態勢が悪くなっても取り返せるが、この歳になるとそう上手くいかない。
鬱陶しい話が続いてしまった。雪かきは辛い事ばかりというわけでもない。近所の人と毎日顏を合わせるこになるので、何というべきか、近所とのつながりを実感できるとでも言っておこう。特に寒くなると、家の中に籠ってしまい顔を合わせることが少なくなる。周りは私を含め年寄りばかりなので、毎日消息を確かめられるのだ。
昨日あたりは京都や大阪でも薄っすら雪が積もったらしい。都会ではこれでも心配しなければならない。
ここから二十キロ程北にある白鳥から八幡へ碁を打ちにくる仁がいる。なぜか近ごろ彼とよく碁を打つ。週央あたりで雪の様子を尋ねてみると、スマホでとった車の写真をみせてくれた。確かに車の上に積もった雪が多いのは間違いないが、八幡とそれほど変わらない印象だった。それでも屋根の雪下ろしを気にかけていた。なんでも知り合いが屋根から落ちて亡くなったらしい。若い時にはそうでもなかったのに、近頃はへっぴり腰になってしまい余計に怖いらしい。お互い気を付けようという話になった。 髭じいさん