選挙とひまわり

ひさしぶりに涼しい一日でした。朝のうちに盛大に雨が降り、その後は、気温がぐっと下がり、まるでアジアの熱帯雨林のようなにおいがしたので「俺は今キャメロンハイランドにいるのだ。」と思い込もうとしましたが無理でした。
世田谷以外の何処でもなかったので選挙に行くことにしました。投票所に行き、「さて誰にしようか?」と思いました。青島幸男さんとレンホーという人の顔しか知りません。
レンホーという人はなんとなくいやだったので青島さんに入れました。この人は都市博中止の時はやたら威勢が良かったけど、そのあとぐずぐずになってしまった東京の知事さんでした。臨海再開発のせいででっかいビルだらけになって海からの風が入らなくなり、東京の温度はずいぶんと高くなったそうです。都市博が中止になって無かったらもっと東京は住みにくい街になっていたかもしれないな、などと考えながら一票をいれましたが、青島さんは落っこちてしまいました。レンホーという人が当選してました。
 さて劇団ひまわりのミュージカル「空色勾玉」の全貌がいよいよ見えてきました。
これまで僕はミュージカルというモノになんとなく胡散臭さを感じていました。死にそうな人が歌い出したり、失意のどん底の人が踊り出したり、とにかく油断してるととんでもないことに巻き込まれてしまうような、そんな居心地の悪さのようなものを感じておりました。
しかし、この「空色勾玉」はちょっと違います。演出も脚本ももちろん僕の担当した音楽も素晴らしいのですが、なんといってもダンスが良い!のです。ブロードウェイ経由のこっぱずかしい踊りとはまったく別物の、堂々と無国籍、際だって奇妙で不思議で美しいダンスの数々がこの舞台を本当に独自なものにしているように思います。人類の「踊りの起源」というようなことすら感じてしまいます。
ぼくのミュージカル感は根底から覆されました。
 八月の公演のチケットはほぼ完売だそうです。ぜひ再演の機会があってこのミュージカルが多くの人の目に触れることを願ってやみません。

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