男女共同参画社会
最近読んだ4コマ漫画でちょっと面白かったものに次のようなものがあった。二人姉妹をもつ家族の話で、姉は活動的で、妹は引っ込み思案な対照的な性格だが、成長すると姉は三人の子持ちの専業主婦になり、妹はキャリアウーマンとなって、子供の時の様子とは逆になったネ、と両親は思うが、すかさず、妹が言うに、「今日び専業主婦のほうが冒険なのよね」というオチがついて、妙に納得した。確かに社会の構成員として女性が働くことは今では当たり前であり、男女の性差と能力とは別のものであることは議論の余地はない。また、一方では“セクシュアルハラスメント”が社会問題となっている。そして“ジェンダーフリー”という言葉を耳にするようになった。この意味は、男は男らしく、女は女らしくという社会通念から自由になるという考え方である。自由の基本は自立であり、ごく単純に考えると、自立とは経済力のことである。とすると、お金の問題であり、マンガの例では、経済力を無視して、子育てをすることは大変なことなのである。また、日本は今急激な少子化に直面している。少子化はいわゆる先進国において驚くことではないが、急激なという意味で社会問題となっている。根本の原因は無学な筆者にはわからないが、今の日本には何かバランスが欠けているように思える。