7月26日

 今日はZABADAKは六本木でライブであります。
昨日はそのリハーサルだったのですが、後半僕はばててしまいました。暑さと忙しさにやられてしまったようですが、毎日朝から晩まで「空色勾玉」の猛稽古に明け暮れているひまわりの子供達に比べて何と情けないことでしょう。今日は思いっきりはじけて大人の底力を発揮することにいたしましょう。
 さあ、ミュージカル「空色勾玉」は本番まであと10日。稽古場には何とも言えない緊張感が漂ってきました。このミュージカルには44人のキャストが出演します。
ラストでは全員の大合唱になります。先日の歌稽古ではそのラストを飾る曲を巡って僕と演出の西山水木さんが対立。演技をしながら歌って芝居をよりいっそう印象深くさせたい演出家と、歌に集中してもらい、よりクオリティーの高い音楽を目指したい音楽家の戦いのようなことになりました。キャストのみんなには何度も歌わせて試行錯誤をしてしまい、申し訳なかったのですが、このことで何かひとつ階段を上ることが出来たようです。
最終的にたどり着いた振りで渾身の合唱が生まれました。役者の顔つきが違っています。鳥肌が立っていました。歌が終わると、すすり泣きが聞こえます。振り付けの福沢さんが泣いています。つられてスタッフみんな胸が詰まってしまいました。こんなことは初めての経験です。休憩中に役者達と話をするとなんだかみんな興奮気味です。自分たちがなにかやっちまったらしいってことに誇りを感じ、きらきらしています。いいなあこいつら、おれもステージの側にいたいなあ・・・。おじさんは正直うらやましかったです。

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