ストレスコントロール
一般的に、ストレスとは、外力に対する内部に生じる応力の事を言う。スポーツトレーニングはこうした作用と反作用の関係を利用している。体に対して適度な“負荷”を筋肉や循環器系に懸けると次第に順応して能力が高められる。ウエイトトレーニングや高地トレーニングなどはこうした仕組みを利用していると言える。一方、ストレスと言う言葉は現代社会の病原のように捉えられている。職場での管理体制の強制や、能力至上主義によって個人の自由や自発性などが奪われる結果、身体や精神に異常をきたす事になる。しかし、“ストレス”について、全て悪者のように捉えることは、先に述べたトレーニングの方法までが間違いとなってしまう。体や精神を鍛えるためには“ストレス”もまた必要な事であると考えるべきである。問題なのは、スポーツトレーニングではこれをコントロールしているのに対して、社会生活におけるさまざまなストレスは、コントロールされていない事にある。これをコントロールするためにはどうしたら良いのだろうか。簡単に言えばストレスを生じさせている原因を正し、良い人間関係を作ること以外に道はないと思える。