桜の花びら
私は毎朝、玄関先でなんちゃって体操をする。今でも自転車で通勤しているので足の方はいささか自信を持てるけれども、体全体の筋力やら柔軟性がめっきり落ちているのを実感する。そればかりか、長年股関節から来るらしい足のしびれに悩まされてきたし、首や肩が動かすとコリコリ、ゴリゴリと音がする。
ちょっとした心配事なら無視して気楽に生きることを優先してきたが、この歳になるとちょっとしたことが大事になってくる。長年たばこを吸ってきたつけで痰がきれないとか、酒を飲み過ぎて肝臓がいかれてきたなど、まさに生活習慣病というやつである。
昨日のこと。いつもの手順で体操をやっていると、ふと足元に桜の花びらが落ちているのに気が付いた。周りに桜の木がないので、どこから飛んできたのかなとぐるりと見まわすと、かなり離れた小学校で桜が咲いている。既に老木になっており、それほど花をつけない印象があったけれど、なかなか存在感がある。あれかな、と思うことにした。
花びらの近くを更に気を付けて見ると、小さい柘植の葉があった。隣の生垣かららしい。常緑だけれども、秋だかに一部の葉が枯れ落ちて掃除に苦労することがあるものの、まだ四月になったばかりである。
これより少し大きい葉も落ちていた。南天だと思う。これも四月にはしっかりした葉をつける時期なのにどうしたのだろう。雨が降った日に風が強かったのだろうか。
こうなると我が家の裏庭が気になってくる。水仙だがフリージアだかが、黄色い花をつけている。ああ咲いているなと感じるだけで、しっかり鑑賞してこなかった。桜の花びらのこともありじっくり見ると、中々綺麗に咲いている。
チューリップは長年構わずにいたので近頃球根も小さくなって、咲いても細い茎に小さな花が一輪か二輪。少しばかり、申し訳ない気になった。
暖かい雨あがりだからか、本日、ドウダンツツジの新芽が一斉に芽吹いているのに気が付いた。三月中は堅い萌黄のままだったのに、薄緑の新緑なって旺盛な生命力を感じる。枝ぶりが気に入らないのでやみくもに切ってしまい、見栄えが更に悪くなったのは私のせいである。
朝晩はまだ冷えるけれども、日中の日差しが明るく暖かになってきたように思う。例年悩まされる花粉症が出て、目は痒いし、鼻水も止まらない。手放しで喜べないが、なんとか厳しい寒さを乗り切ったというところかな。歳をとってしまった身では、季節の移り変わりを乗り切っていくのが容易ではない。
野山の懐で生きて居ながら、細かな変化をその都度その都度感じ取れなくなったというのが残念である。それでもまあ花びらに気づいたわけだから、桜の盛りが過ぎたことは分かった。ぼんやり生きているね。 髭じいさん
