鬱陶しいこと
若い時なら基本のエネルギーが満ちているから、次々起こるちょっとしたハードルも軽々乗り越えていけることが多いだろう。ところが老いてくると、中々そんなわけにもいかない。
今月からやらなくてはならないのは運転免許の更新、確定申告、町内会の役と来年度の仕事を準備することである。それぞれ生きていくには欠かせないものなので、粛々とこなしていく他ない。それにしても、何と手続きの多いことか。
運転免許については、今回から後期高齢者ということで『認知機能検査』を受けなければならない。これが二月中旬。なぜか有料である。経験したことのある人に聞くと、結構難しいらしい。次のステップは『高齢者講習』である。前回受けた経験から、これもまた容易でない。四月に予定しているが、むろんこれも有料である。
これらを無事通過できれば、地元の警察で簡単な講習と視力検査などを受けてやっと免許が更新される。これもまた有料だ。
これら煩雑な上に全て有料ということで、なにかしらバグっている気がする。認知症検査にしても、講習にしても、更新者全員に求めるのは行き過ぎではないか。
視力検査について言うと、今回は両眼で0.7という基準をパスできそうもないので、関まで出かけて検査をしてもらった。老眼と乱視が判明したので、眼鏡を作ってもらった。人生で初めて眼鏡をかけることになる。
確定申告の面倒さは、経験したことのある人なら分かってもらえるだろう。歳をとって、収入も少ないからそれほどでもないというのは事実だが、頭の中にインプットされた情報は簡単に消えない。幸いこの地区では行政が手伝ってくれるので、実際にはそれほどの手間はかからない。
町内会の役員については、今まで後期高齢者は勘弁してもらえていたが、人が居なくなったということで七十代は現役とした働けということになった。くじ引きで当たってしまい、役をやらざるを得なくなってしまった。
これも経験したことのある人なら分かって貰えようが、相当面倒である。しかも町内にあった銀行が郊外へ引っ越してしまったということで、一回一回の手続きが尋常ではない。自転車で行ける距離ではないので、今から頭がいたい。
もうそろそろ腹一杯になってきたかな。最後に仕事のことについて言うと、殆んど展望が開けていない。何とか格好をつけて行く他あるまい。まあ、今までも綱渡りのようなことをやっていたから、これ自体はそれほど心配していない。
これら全てを鬱陶しいと括ったけれども、観点を変えれば、まだ少しは役に立ちそうだからもう一働きしろという意味があるかもしれない。 髭じいさん
