21世紀?

 年頭にあたって、政治家を筆頭に誰もが「21世紀に向けて・・・・」といった枕詞を使っている。ウンザリなのだが、まあ、朝の挨拶のようなものだと思って目くじらを立てないようにしている。ところで、20世紀はどんな時代だったのか、少し考えてみたい。ある評論家が20世紀の3大発明ということで、自動車、テレビ、電話を取り上げていた。自動車はT型フォード生産における大量生産方式の確立、テレビはマスメディアの成立、電話は個人のコミュニケーションの革命である。そして、21世紀は大量消費から循環型社会へ転換する、と言っている。評論の切り口の一つとして成る程と思った。日経ビジネスの見方では、「国家、企業、個人」の三位一体神話の崩壊を論じている。すなわち、親方日の丸や、会社を当てにして人生設計をするなと戒め、個人の迫ヘを高めることが必要だと結論付けている。多分に読者拡大のためのPRと思うが、これも一つの考え方である。さて、皆さんはどのように考えますか。筆者は、このような時は、むしろ、じっくり歴史や地理の感覚を磨きたいと思っている。

前の記事

鬼はうち?

次の記事

ザ・レース