突然、沖縄

東京には「都民の日」という休日があります。この週末は東京の人だけ三連休になるのだ、ということを知った吉良家は急遽沖縄に行くことにしました。同じようなことを考えた「都民」は多かったらしく、金曜日の11時発那覇行きは子供連れの家族で一杯でした。
 東京は10月に入っていきなり「おしまい!」という感じで夏が終わりましたが、沖縄はまだまだ「どんと来い」な夏です。瀬底島という所に行き、シュノーケリングをしました。昨日まで運動会の練習に明け暮れていた息子は目の前に現れる鮮やかな熱帯の魚たちに大騒ぎです。ニモやドリーは無理でしたが、ギルには会えました。他にもお馴染みの沖縄魚を眺めながら少し荒い波に揺られて海に浮いているのは、なんというか、やはり至福のひとときでありました。都民の日に感謝、です。
 宿に戻るとイチローさんが偉大な記録を成し遂げていました。ハイライトの映像を見て感動で目頭が熱くなりました。イチローはもちろんですが、久しぶりにアメリカという国に感動しました。異国からやって来た青年の記録に自国民に対するものと変わらない賞賛を送る国民に「フェアなアメリカ」を強烈に感じました。かつて王選手の記録が破られそうになったとき、日本のプロ野球は何をしたか、思い出さずにいられませんでした。ベースボールという文化の成熟によるのでしょうが、ここ数年、延々アンフェアでインチキなアメリカを見せつけられてきたので今回の出来事はとても新鮮で、とても懐かしい想いがしました。そうだ、僕はアメリカが大好きだったんだ。
 2泊の沖縄はあまりといえばあまりの短さです。帰りのレンタカーの中で「こんなことなら来るんじゃなかったー!」と叫びました。息子も同じ思いで「ドラえもんの人生やり直し機で昨日に戻して欲しい!」と嘆いておりました。
 東京に戻ると土砂降りの雨でした。そして、寒い!。季節は確実に回転したようです。
さあ、われわれはそれぞれの業務に戻ろうではないか。運動会の準備に、ライブのしたくや曲作りに。そして次の機会を待ちながら、イチローさんのように日々を重ねていこうではないか。小さな結果を積み重ねていった先に奇跡があるようなのですが、実はこういうのが僕は最も苦手なのでした。でも、すこし、がんばろう。俺もいちおう名古屋育ちだし。

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