コロハラ
何のことか分かった人はえらい。子供同士の話の中で出てきた用語で、私は「コロ」は今の世を騒がせているコロナウィルスかなと思ったけれども、「ハラ」ははっきり分からない。世に言うセクシャルハラスメントやパワーハラスメントなどの「ハラスメント」かなと想像してみた。暫く話の行く先を聞いていると、どうもこの解釈でよかったらしい。
ところがどういう意味なのか、内容が掴めない。
思い切って、意味を尋ねてみた。「真剣な話ではなく、友人同士で風邪に似た症状のある子がいると、コロナウィルスを持っているとからかっているだけ」と言うことらしい。いくら冗談でも、言われた方は気分が良くない。このような状況をコロハラと言うらしい。
この用語が若者の中で流行っているという意味ではない。戯れに、思いつきで造語したのを小さな仲間内で使っているに過ぎない。ネットを調べてみると、案の定、「コロナウィルス」について嫌がらせするような意味らしい。
郡上では先週から小中高すべて休校になっている。敏感な子供たちが、何がしかの不安をもっていることは間違いあるまい。今週、高校の受験があるので心配している。
私は医者でもないし、評論家でもない。ただ漏れ聞く情報からすれば、中国の武漢で爆発したウィルスは、春節を機に中国全土へ広がり、今やアジアから世界へ広がりつつある。日本でも、水際対策が甘かったからか、感染の拡大が止まらない。
今の状況では、インフルエンザのように広がってしまう危険性がある。幸い岐阜県では感染例が少なく、経路もはっきりしているようなので管理できているように見える。だが隣の愛知県ではかなり広がり始めており、通勤圏の岐阜でも陽性の人が増えることが心配されている。
郡上ではまだ発症した人はないようだ。ここはちょっとした観光地なので先月中頃まで中国人観光客も多かった。またこの辺りに住む東アジア系の人も結構おり、春節で里帰りした人もいただろう。幸運だったと思う。ただ岐阜市辺りで流行り始めれば、まだまだ安心できない。
例え罹患しても、子供や若い世代は症状の軽い場合が多いらしい。彼らは免疫力が十分あるので、症状の重くなることが少ないようである。体力をつけ、疲れ過ぎないよう十分休養をとるなどして重症化しないように配慮したい。
免疫力が落ちてしまう年寄りが罹ると重くなることがあるようだ。死亡例を含め、高齢者が重篤になることが多い。と言うことは、私もうかうかできない。
命は一人に一つしかない。ワクチン開発を急ぎ、行政も体制を整え速攻で認可するよう望む。
罹らないことが第一。が、例え罹っても自分自身が感染の媒体にならないよう気配りするのが大前提である。だからこそ本気のコロハラは許されないのだ。