近頃嬉しいこと

先の見通せない日々などという言葉は軽すぎる。一寸先は闇というべきか。冷静になってこの先を考えてみれば、不安の黒雲に覆われている。この歳になればそれほど望むこともないが、何時までやれることやら。

このサイトが来年の秋まで休眠状態になるということで、これを機にコラムを含め、全てを見直したいそうな。確かに刷新するにはよい機会になりそうで、応援したい気分になっていたが、来年の秋にまた書き始めることができるだろうかという不安もあった。いずれにしても、サイトの方針が出るまで待つ他ないという思いが先立って、もう終わりかなという諦めが出ていた。私が書いたところで大したことではないし、後進に譲るべきかもしれない。

そこにふと、これを書き始めた時に「こんな内容でよければ、千回でも書ける」と豪語したことを思い出した。その時は思い上がっていたとしても、書けるという心意気は間違いなくあった。それから十数年、毎週一本書いていつのまにか合計830本ほどになった。内容をさておいてこんなものを数えてもしょうがないとは思っても、サイトが中断されることが決まってから、頭にこびりついて離れない。

どうせなら、もう少し勉強して千本までいきたいという思いが出てきた。が、長い期間書かずに、又書き始めるなどという芸当はできそうもない。危機感に迫られ社に出向いて話し合った結果、何とかコラムが生き残り、書き続けられそうな顛末。今月も何とか継続できることになりました。

コロナ禍の中、来月の始めに昔からの仲間と温泉に行けることになった。晴れていると昼間は暖かいが、夕方からかなり冷える。何せ通勤が自転車だから、行き帰りにすっかり体が冷えてしまう。この時期になると、ゆったり浸かる温泉が恋しくなる。近場の常宿へ行くだけだが、道中大勢でワイワイ、ガヤガヤしているだけですっかり旅気分になれる。紅葉は望めないとしても、冬枯れの木々もまた美しい。風呂上がりにビールを飲んで、美味しいものを食べて、まったりおしゃべりする。また楽しからずや。

ここのところ、分からないことが次から次へと出てきて手に負えない状況になってきた。まだまだ駆け出しなので、基本を身につけることすら難しい。私の力でやれることは多くないとしても、一つ一つ取り上げて俎上に載せていくのが楽しい。分からないことが出てくるのは、逆に見れば、前へ進んているからかもしれない。無知は一方では罪深いことだが、他方で人をわくわくさせる意味もある。

縮こまらず気持ちを外に向けていれば、まだまだ楽しいことがありそうだ。                                             髭じいさん

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