風邪を引きそうな夜

大したことではないが何となく自分の立ち位置が分かるような気がしたので、忘れない内に書いておこうと思う。昨夜は寒かった。仕事場で灯油が切れ、面倒だったので、しばらくそのままにしておいたのが伏線になっていた気がする。

近頃は温風ヒーターと昔ながらの石油ストーブを中心に、小さな電気ストーブも併せ暖房しているので暑すぎる日がある。私の近くに置いてある石油ストーブを切っても室温がまあまあ下がらないので消すことがある。普段はそれでも何と言うことがないのに、その日はどうやら私だけが冷えて肩やら背中がゾクゾクしていた。

それから自転車で帰る段になって、細かな雨やら雪やら分からないものが降っていたのに雨具も着ず強行突破してしまった。帰宅して遅い夕食を食べても、何だか背中が冷たいような気がした。これも無視して、寝たのがいつものように夜中の一時ごろ。

私の部屋は何の暖房器具もなく、布団があるだけ。頼りになるのは自分の体温と湯たんぽという訳である。近頃は厳寒期でも、かなりうまくやり過ごせるようになった。足元には湯たんぽがあるし、上着としている綿入れを頭から肩にかけ、その上に顎まで毛布と布団をかぶせる。顔だけが外気に当たっているという具合だ。これで案外短い時間で体が温まる。

だが、いつもより体が温まりきらなかったようだ。湯たんぽを抱きながら温まったような気がして眠りに入ったが、浅かったようで、夜中早い時間に目を覚めてしまう。これはやばい。近頃、夜にコーヒーなど水気のものを多めに飲むと、夜中に目が覚めることが多くなった。この日はそれほど飲んだわけでもないのに目が覚めた。目を覚ましてすぐに背中がひんやりしていると感じたので、寒さが原因だったかもしれない。

小用を終えてから常用の風邪薬を飲んでやっと体も暖まり、翌日を心配しながら寢た。幸い朝起きて喉も痛くないし、熱も出ていなかったようだ。ただ昼前には頭がぼんやりしてきたから、微熱は出ていたかも知れない。体を温めて少し寝ると、頭もすっきりしたので一安心。ただ次はどうなるか分からない。

こんな些細な事が体の調子を大きく狂わせることになりかねない。元気で動き回っているのが一番の子供孝行だ。こんな親でも心配してくれる。そこでかくの如く総括した。室温については大まかでなくもっと正確な状態を把握しておく。自転車に乗る前にはしっかり体を温める。雪やら冷たい雨には雨具などを用意し、極力あたらないようにする。以上である。

皆さんも新型コロナのみならずインフルエンザにもくれぐれご用心されよ。                                               髭じいさん

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