カメムシ騒動

厳寒期にカメムシを見ることは稀である。ところがこの間、職場でブーンという音がする。まさかと思ったが、カメムシだった。冬眠中だと思っていたので意表を突かれた。

雪の多いこの時期、がんがん暖房するので室温が上がる。これに勘違いして、冬眠中のカメムシが活動を再開したのかもしれない。

先週の金曜日のこと、子供一家がスキーをやりに帰郷していた。かなり冷え込んできたので雪質もよいらしく、楽しみにしていた。ワイワイガヤガヤ、久しぶりに賑やかな夜だった。早めに切り上げ寝室へ移ってしばらくすると、彼らが大騒ぎしている。

やや興奮して降りてきた孫が早口で事情を説明するのを聞くと、どうやらカメムシが頭の横に止まったらしい。違和感を感じてこれを払ったところ、例の臭いが頭から顔までしみついてしまった。そして慌てて下まで降りて来たと言う。しっかり拭ったところ、ほぼ臭いが消えたので再度寝室へ戻って行った。

それから暫くして、ティッシュペーパーに何重にもくるまれ、カメムシが連行されてきた。受け取った私はこれを更にティッシュでぐるぐる巻いて、ゴミ箱に捨てたという顛末。しばらくして笑い声が聞こえてきたので、まあ取りあえずはよかった。

近ごろの家は気密性が高く、カメムシが入り込む余地が殆んどなさそうだ。ところが我が家では至るところに隙間がある。カメムシのあの薄っぺらい恰好ならあちこち入り込む余地がありそうだ。

皆さんはカメムシをどうやって捕獲しますか。人によって様々で、私の知る限りでも一口には語れない。

郡上では、ガムテープでくっつけて内側に包み込む人が多いかも知れない。これだと殆んど臭いを出すことなく捕獲できるようだ。仮に臭いを出しても、密閉できるので、それほど被害が出ない。従って、夏の間ガムテープが必需品になると云う。

ペットボトルを常用する人もいる。ペットボトルの口が丁度よい大きさで、カメムシを興奮させないですんなり収納し素早く蓋をする。これを薦める人もいた。私は、入れた後が気になるので一度もやったことがない。

窓を開けてじっと待つ人もいるが、私はそれほど我慢強くない。開いた窓から蚊や蛾が入り込むことがあり、これも採用できない。

私はティッシュペーパーを使う。カメムシがどこやらに止まるのを待ち、彼の前にティッシュを置いて歩いてもらう。これだけである。柔らかいものの上ではしっかり掴むようなので、窓までティッシュから離れることはない。これを窓に挟んでおけばゆっくり逃げていく。

こちらへ引っ越してきた四五十年ほど前にはゴキブリは殆んどいなかったように思う。部屋が暖かいからか、これも去年の暮に台所で見つけた。                                              髭じいさん

前の記事

穀見(こくみ)

次の記事

ウトフ