喫茶店

贅沢かも知れんが、私は週に四、五回は喫茶店へ行く。
私の住む郡上八幡にも、あちこちに、沢山ある。街中にあるものと、郊外にあるものに大きく二分できるのではなかろうか。私は、車に乗らないから、主に街中の喫茶店へ行くことが多い。
街中にあると言っても、それぞれに特徴があって、一口では言い尽くせない。若者向きの内装をするもの、知性ある会話を売りにするもの、OBのよく利用する落ち着いた店など、千差万別だ。
私の家は子供部屋以外に冷房設備がないので、夏になると体を冷やすために喫茶店に行く事が多い。冬は、家が隙間だらけで寒いので、体を温めに行ったりする。
この頃は、椅子のゆったりした明るい店に魅力を感じる。よく出会う顔ぶれと、世間話しをするのもいいものだ。
友人が訪ねてくると、ゆっくり話のできる郊外型の喫茶店に行くこともある。こういう場合は、店には悪いが、コーヒー一杯で長居をすることもある。たまのことであるから、勘弁して欲しい。
私が喫茶店へ行くのは、表向きは、息抜きのためである。だが実際は、私の人生そのものが息抜きであるから、単なる習慣に過ぎないのかもしれない。
ああ、いかん。この間友人と行った喫茶店で彼の奢りになっていたのをうっかりし、次の機会で割り勘にしてしまった。今度は、しっかり払うぞ。

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