長雨

毎日、梅雨をおもいおこす。暦は秋だとしても秋雨前線による長雨とも言えまいし、お盆のころなら何と呼ぶのだろう。
本日の新聞記事によると、一面左側最上段に写真付きで「高山に記録的豪雨」とある。西ウレ峠でも道路へ流出した土砂で車など二十台以上が立ち往生したというし、峠を越えた郡上でも確かにひどかった。
話は台風十一号が列島を横断したあたりから始まる。それ以前から断続して雨が降っていた気がするが、記憶が飛んでいる。ただ、台風が接近すると生暖かい空気が流れ込むはずなのに、郡上では肌寒かった印象が残っている。
先週の日曜日(10日)に、台風のコースから外れたとは言え、強風が吹き断続して大雨の降る中、キャンプに行ってきた。相当前から予定していたもので、やむに已まれない事情があった。
無事を第一にしたが、バーベキューもできたし、思いのほかうまく運んだ気がする。子供たちがクワガタのメスを見つけたのは望外で、二匹とも持ち帰った。
13日から八幡の徹夜踊りが始まった。その日は晴れたものの、翌日から天気がぐずつく。しとしと降る長雨というよりは、間を置きながら次々と強い雨が襲う態。期間中、少なくとも一度は夜中に大雨警報が出たようだ。連日踊りが中断したことは間違いなかろうが、中止されたのかどうか知らない。
この間、15日だったか、「洪水避難準備情報」が流れた。八幡では吉田川と長良川の合流地点である大正町や城南町などが準備地域になったし、腰細や相生などに出ていたことからすれば、長良川本流域を中心に大量の雨が降ったようだ。
そして昨日(17日)である。高山のみならず奥美濃も豪雨で、やはり「避難準備情報」が流された。今回は八幡の桜町や東部地域まで含まれており、吉田川流域を含めて広範囲に降ったようである。
さほど風は吹かなかったので、昨日の雨は台風の影響というよりは、南下した前線へ南から湿った空気が流れ込んだためではなかろうか。空気が安定せず、近くで雷が落ちたらしい。下隣りの人が我が家のテレビが映るかどうか尋ねてきたし、一軒おいた上隣りの人もやはり不調をうったえていた。幸い我が家では何事もなかった。
危険だから川に近づかないように言われていたが、避難準備のこともあり、川の状況を確かめに行った。周りからすると、年寄りが余計なことをしているように見えるらしい。どんなものかなあ。
そして本日。早朝まですっきりしなかったものの、今はすっかり雨があがっている。相変わらず吉田川は濁流だが、このまま晴れてくれれば、石についた苔が洗い流されて信じられないほど水色の川になる。

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