終戦記念日

 1945年8月15日、天皇陛下による玉音放送で、ポツダム宣言を受諾し、降伏を国民に楓セした日として、この日は「終戦記念日」となっている。日本は1868年、明治政府の誕生以来近代国家を目指し、列強の植民地支配の圧力の中で1894年日清戦争、1904年日露戦争、1914~18年に渉る第1次世界大戦、1931年満州事変、日中戦争、そして1941年第2次世界大戦へと突入し、56年前のこの日敗戦した。戦後「民主主義国家」として生まれ変わり平和と繁栄を享受する中で、如何なる「国」になったのだろうか。小泉総理の「靖国神社公式参拝」について相変わらずの賛否両論である、国のために戦って死んだ方々を追悼する事は当然であるとする考え方や、特定の宗教法人に公人として詣でる事は憲法違反であるとか、A級戦犯を祀る所へ公人として参拝することは外交上問題であるとする意見等、毎年こうした問題が繰り返されている。問題の源は、先の大戦についての評価が国内において確実になされていない事にある。何が正しくて何が間違っていたのか、その責任は誰なのか、を明確にし、それを確実にかたちにしていない事が根源的な問題であると、歴史と政治に疎い筆者は考えるのである。「新しい歴史教科書」の出版は良い契機であると考えている。

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