空気漏れ人間現る

 この文章、病院のベッドで書いています。吉良知彦、ただいま入院中であります。ことのはじまりは1日、松井の初ヒットに興奮して拍手していたらなにやら胸が痛くなりました。おや、俺は感動しているのかな、と思いましたがどうもそうではなさそうです。翌日になると、胸の痛みはひどくなっていて、さすがの僕も病院に行きました。レントゲンを見るなりドクターは「気胸です。すぐに入院です。」一切の容赦というものがありませんでした。それから胸に管をつっこまれてその先を空気タンクのようなものに繋げられて、もう5日がたちました。僕の右肺には穴が空いていて、そこから空気が漏れているらしいのです。その漏れ穴が塞がらないとどうやらこの状況は変わらないようで、それがいつになるのか全く分からず、途方に暮れています。ましてや今は病院の午前一時。得体の知れない声等も聞こえて参りました。少し大袈裟に書いていますが、薄ら寒くなって来たので僕はふとんに入って寝てしまうことにします。おやすみなさい。
 次回も病院からってことにならないように僕は祈ることしかできません。
 穴よ、塞がれー!

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