学級閉鎖

 月曜日、なんだかいつもと違う様子で登校した息子はひどくぐったりして帰宅しました。熱を計ってみると37度8分ありました。ゴハンもあんまり食べずにその日はすぐに寝てしまったのですが、次の日も熱は下がりません。しかたなく欠席させることにしました。午後になって学校からのプリントが回ってきました。欠席者が11名に達したため、なんと今週いっぱい学級閉鎖!のお知らせでありました。まだ完全に回復していなかった息子の「やったー!」というような撫??lは見逃しませんでした。子供の学級閉鎖なのになぜか「やったー!」と感じてしまうお父さんでもありました。「学級閉鎖」・・・なんと懐かしくもうらやましい響きの言葉でありましょうか。隣のクラスまで閉鎖になっているのに一人足りなくてうちのクラスはならない、というような悔しい思いを遙か昔に味わった記憶があります。コトの重大さは認識しているのですが、うきうきしてしまう気持ちはどうしようもないのでありました。
 さて水曜日になり息子はすっかり熱も下がり、自宅で元気を持てあますようになりました。学校からは出来るだけ外出を控え、自宅で自習などするように通達されてはいるのですが、小学校に入ってからは滅多にない「平日のお休み」であることは事実です。しかもどどーんと五連休です。このうちの二日ぐらいどこか遊びに行っても良いんではないか、というような意見がどこからともなく沸き上がるのでした。寒い今の季節にこそぬくぬくと伊豆の温泉にでも行ってみないか、という提案に異存のある人は吉良家にはいませんでした。そんなわけで、くれぐれも学校には内緒なのですが木曜日から一泊、伊豆の雲見温泉というところに行って来ました。
 135号線だったかな、伊豆の東海岸を行く道を走っているとどうもフロントグラスに水滴がつくのです。晴れているのになんだろう、と考えてみると、それははるか眼下の太平洋から風にあおられて舞い上がって来た海の水なのでした。この日天気はとても良かったのですが、やたらと風が強くて海水が巻き上がるばかりか時には我が家のチェロキーさえ揺さぶられるほどだったのです。熱川バナナワニ園という所によってみました。車を降りると改めてものすごい風です。気温も相当に低いようです。ワニたちにはなかなかなじめない気候だったようで、彼らが本当に生き物なのかどうかも確認できないほどでした。様々な植物の展示された温室に入るとあったかくってほっとします。世界中から集められた蓮の展示や蘭のコレクションなどを見て回るのですが、そもそも植物にあまり興味のない僕と息子には少々退屈な場所でもありました。「チョウチョでも飛ばせばいいのになあ」と勝手なことを言っています。蓮の池に手を入れているとたくさんのグッピーのような魚が突っつきにやってきます。僕たちはこれがおもしろくてずっと池に手を入れて遊んでいました。
 途中で「あ、そうか。ここは温泉で暖めているんだ。」ということに僕ははげしく気づいたのですが、小峰に「今頃そんなことわかったの!」と呆れられてしまいました。見渡せばそこら中に温泉の湯気が噴き出ているし、かすかに硫黄の臭いもしています。ヒントだらけのこんな状況でそのことに気づかなかった僕こそが鈍かったのは確かなのですが、「シナプスぶち切れてるんじゃないの。」とまでは言われたくありませんでした。
 そのあときれいな海岸に、貝殻でも拾いに行こうかと降りてみたりもしたのですが、激しく打ち寄せる波と目も開けていられないほどの砂嵐に10分ほど弄ばれたあげく、ほうほうの体で車に戻りました。こんなにきびしい伊豆は初めてでした。でも、ぼくはなんだかとても楽しかったのです。
 雲見の民宿にたどり着いても風は相変わらずで、他にすることもないので温泉に入って夕ご飯を食べました。さすが!の伊豆の海産物の数々に大満足の夜は更けていくのでした。大きな声では言えないけれど、「ビバ!学級閉鎖。」の夜だったのです。
 次の日も相変わらずの強風でした。むしろ昨日よりひどくなっていたようです。雲見から松崎に至る道路はかなりな急勾配とかなりなワインディングロードっぷりで運転に緊張を強いられますが、この日は更に風にあおられて、気を抜くと遙か彼方の海面まで飛ばされてしまいそうです。舞い上がった海水が霧のようになって目の前を流れていきます。朝日がそこにあたって虹が出来ていました。何とも激しくも美しい光景でした。よく見たかったので近くの海岸に出てみました。まともに立っていられない風圧です。息子の軽い体はほんとうに飛ばされそうになっていました。あわてて抱き留めて、しばらく荒れ狂う駿河湾の海を一緒に眺めていました。拝みたくなるほどに美しい富士山が海の向こうにそびえています。何度も伊豆にはやって来ていますがいつものーんびりと穏やかに僕らを迎えてくれていたいつもの撫??討倭瓦・磴辰討い泙靴拭・覆鵑世・垢瓦・聞イいい覆隼廚い泙靴拭・笋襪箸④呂笋襪鵑世福△隼廚い泙靴拭・修靴動掬歸・兵・海料阿芭・舛弔・掘∧鯀海箸垢襪・譴蕕浪燭般砧呂脳・気平祐屬任△襪・△鮹里襪海箸・泙深造卜匹い福△隼廚い泙靴拭・・襪鮨・戮貌・辰燭・垢納・・燭舛・劼匹・靴腓辰僂い海箸傍い鼎④泙靴拭・竿唹貲佞・蕕い海里靴腓辰僂気膿・戮蕕譴襪曚匹任靴拭I,篌・涼罎・修世蕕韻任靴拭・修ΔいΔ劼箸弔劼箸弔・△蠅・燭い茲Δ粉鬚靴い茲Δ福・勛・糞な・鯡・錣い泙靴拭B腓④弊爾任聾世┐覆い韻譴鼻△笋辰僂蝓屮咼弌・惶虔頂拭・廚覆里任△蠅泙靴拭?

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