尿意
この前老眼については結構健闘していると書いた。今回は筋肉に関連するのかどうか、どうも近頃トイレが近くなっているように思う。
この間喫茶店で次のような話が出てきた。これまでは恥ずかしいという思いがあるので、自分から口を開くことは無かったのに、心安い人たちだったこともあり、話の中へ入り込んでしまった。けっして下ネタというわけではない。
ただでさえこの時期は寒くなるので、足元が冷え、便所へ行く回数が多い。股引をはいていたり長い下着をつけていると、準備が大変という話が出た。私も又、こういった経験は数限りなくある。
これが夜中になると、更にいろいろ問題が出てくる。真夜中だと音を立てるのがはばかれる。私の場合もまた、家の構造上二階から一階の奥まで行かねばならない。誰かが目を覚ますことがないよう、何かと気を遣う。また、一旦体が冷えてしまうとなかなか寝付けない
夜に水気を摂るのを控えたり、寝る前ぎりぎりにトイレへ行くなどの対策をするものの、ベッドの中で迫りくる尿意に抵抗できない。
いったん起きてしまうと、なかなか寝付けなくなって、いつも通りにことが運ばなくなる。夜中の三時や四時に、本を読み直すというようなこともあるらしい。
朝方まで我慢できたとしても、もう少し寝床でもたもたしたいのに尿意が迫って起きざるを得なくなる。これもまた面倒である。
利尿效果があるので、寝る前のコーヒーは良くないという。夜には一切飲まないという人がいた。これについては、はっきり意識したことがないので、よく分からないということにしておいた。後で考えてみても、実際のところよく分からない。
眠りが浅いから尿意を感じるのであって、熟睡しておれば朝まで何とか頑張れるという意見もあった。これもまた、かなり危ない橋を渡っているような気がする。
これらの段階を通り過ぎ、頻尿で苦しんでいる話に及ぶと、笑い話では済まない。
一方では老年になると避けがたいとも考えられるが、軽い症状の人もいれば重い人もいるから、何かできる事があるかもしれない。この差は尿意を抑え込む筋力が弱っていることも関連するような気がする。
子供の時に小便を辛抱するのは良くないと言われてきた。これは恐らく真実だろう。
だがこの歳になると、ある程度、我慢する方が良いのかもしれない。
いろいろな理由で、水分を充分に摂るよう言われている人も多いだろう。尿意を適度に保つ薬があるのかどうか知らない。例えあるとしても、私は、できる限り使いたくない。となると、ある程度抑え込むためのトレーニングをしたいと思うのだが、どんなものか。