郡上通信

世界で甚大な影響を及ぼしている新型コロナ菌の話である。わたしの情報力では手に余るが、郡上八幡の身近な現況を伝えたいと思う。心配してくださっている人への連絡になるし、医療関係者をはじめ公職にある人たちへ感謝する意味もある。
今のところ郡上市で感染者は出ていない。近隣の関市では早い時期に数人感染した情報があった。しかしここのところ、岐阜市を含め中濃地区では安定している。
まずは公共施設からみると、六月に入って図書館が開いた。これが何だか嬉しい。まだ本の貸出しと返却に限られており、図書館では十五分しか滞在が認められていない。さっそく二冊借りてきた。
各地の公民館もいつからとは知らないけれども、集会に使えるようになった。世話人がいる所では碁会が開かれているようで、結構な人が集まる。先週立ち寄って打ってきた。玄関のみならず窓と言う窓は全て開けられ、心地よい風が入っていた。消毒用アルコールも準備され、それなりの緊張感が漂っていた。
およそ二か月の間ずっと籠っていたからだろう、喜々と打っているのが印象に残った。
いつも立ち寄る駄菓子屋は五月の連休明けには開いていたようだ。徐々に日常が戻っていると言ってよかろう。
学校は今のところ、中高では分散登校で午前組と午後組に分かれていると言う。閉め切って空調を使うのは心配なので、窓を開け放して授業しているらしい。この間の暑い日は先生も生徒も大変だったそうな。高校は今週から通常通りの時間割。
中学校では軽い熱中症とかで早引けした子がいたと聞いている。確かに暑いし、マスクで呼吸が思うようにできないとなると、心配は心配である。
順調ならば、来週の月曜から通常授業が行われる予定になっている。なんとかこの状況を乗り切って、空調できる状態になってくれればよいが。
先週末あたりから観光客がぼつぼつ来ているようだ。若い人たちが店を開いて頑張っているわけだから、少しずつでも増えていくと経済が回っていくような気がする。
郡上踊りについてはもうご存じの方も居られるでしょう。今年度は、すべてキャンセルされました。
地元の経済を考え、ぎりぎりまで考え抜いた結論なので敬意をもって受け止めたい。これによりピンチになる人も結構出そうだが、できるだけ地元民がバックアップせねばなるまい。子供を抱えている人が多そうなので、まだ公のサポートが必要になるかもしれない。
踊りが好きな人への朗報です。今年は生の踊りはできなくなりましたが、ネット上でお囃子があって、それなりに踊れるそうです。何人か寄って楽しむのもよいのではありませんか。気長にやっていくしかないですね。

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