それぞれの夏

昨日は大変暑かった。今年は梅雨が早く開けたとかで、東海地方は既に六月の末から猛烈な暑さである。皆さんの所ではどうでしょうか。

山の中だからいつも涼しいと考える人がいるかもしれない。ところがそうとは限らないのだ。数年前だったか、郡上八幡が日本で一番高温になったことがある。こうなると散歩に出るのも命がけで、年寄りは家にすくんでいることが求められている。朝から部屋をクーラーでガンガン冷やし、適度に水分を補給して、家で大人しくしていろというわけだ。

とは言え一日中家に居るのに耐えられず、近くを一回りしたりはする。橋の上から吉田川を見ると、両岸に鮎掛けさんがいるし、学校橋の下にある三角岩には子供たちが群がっている。いつもの夏と変わりない風景だが、これからこの景色を何回見ることができるだろう。

聞けば、今年は郡上踊りが一部復活するらしい。何でも土曜日の縁日踊りだけやって、日曜日はやらないそうである。随分新型コロナに痛めつけられてきた。今年度にしても県からガイドラインが来ているようだし、再び都市部で第何波かの流行が伝えられている。

だが、地元からすればこのままでは干上がってしまう。旅館など観光に関連する業者から強い要望があったという。そこで苦肉の策として、半分ぐらいの規模でやろうということになったらしい。徹夜踊りもいろいろ工夫してやるそうな。踊りを待ちかねている人も多かろう。目論みがうまく運ぶよう願っている。

昨日の事、学校橋の下で水難事故があったらしい。現場にいた人からの情報である。二十代前半のベトナム人青年が川底に沈んでいるのが発見され、子供たちが協力して引き上げたいう。人工呼吸をする一方で救急を呼ぶなど割合冷静に行動していたらしい。AEDに気づいた子もいて、大急ぎで取りに行くというような場面もあったと言う。何でも彼は明宝の工場で働いている若者らしく、仲間と水遊びをしていてこの水難にあったらしい。どのような経緯でこうなったのかは知らないし、病院でどうなったのかも分からない。無事であってほしいものだ。

仕事場にもクーラーがあることはあるが、能力が足りておらず、気温が四十度近くまで上がると強冷にしてもそれほど下がらない。二階にあるので、上下から熱気がたまり、これを冷やすのは大ごとである。一時間ではほてりを冷ます程度にしかならない。

こんなことが続いては先が思いやられる。まずは精神を立て直すことから始めないといけない。十分睡眠をとって朝型の生活に戻す。ちゃんと汗をかいて、しっかり水分や塩分を摂取する。冷たいものはなるだけセーブする。スローガンだけは思い浮かぶけどね。                                               髭じいさん

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