雪が降る

寒い日が続く。郡上八幡も雪が降っている。量としては、例年とあまり変わらない。せっせと雪かきするから、これが存外正確なのである。
今のところ、まとまって降ったのは年末だけで、年が明けてからは少しずつ降るだけだ。今のところ屋根の雪下ろしを考えなくともよいので、助かることは助かる。例年なら、一旦道を綺麗にしておけば、少しばかり降っても昼間に融けてしまうことが多い。が、今年は、気温が上がらず殆ど融けない。
ここらあたりだと、雪が少なくて晴れた日の朝に気温の下がることが多い。北部地区や奥では珍しくないとしても、八幡の街中でマイナス10度を下回ることはめったにない。
これだけ気温が下がると、北側の窓や水道管が凍るし、暖房も大変だ。岐阜県は中部電力の管轄で、節電を求められてはいるものの、さほど逼迫感はない。とは言え、今冬は電気事情に余裕がないところもあるようで、節電に協力している人も多かろう。
歳をとると手元不如意になることが多いようで、灯油の値段も高止まりしており、暖房が思うようにいかない。
我が家にしても古い家で、あちこちから隙間風が入ってくる。室温もあまり上がらず、キーボードを打つ手が冷たくなって、どうしても打ち直しが多くなってしまう。とは言え、今のところライフワークについてはまずまず充実しており、心が折れるということはない。
この文脈で、年金をどうとかしろと主張しているわけではない。朝からパチンコ屋へ行って年金を使ってしまう人が結構いるご時世だから、「福祉」も年寄りに厚すぎるのはどういうものか。一律に減額することは難しいとしても、年寄り同士仲良く助け合うことで、費用を節約する方向へ進む方が健全だろう。
冬場の楽しみは、温かい食事と風呂に尽きる。私は自転車で通勤しており、仕事から帰って熱い雑炊を食べると、隅々まで温かさが届いていくようで、生き返るような気がする。
今年は温泉行きの話がどこからも出てこない。我が家の風呂では体の芯まで温まるというわけにはいかないが、ゆっくりつかっていれば、それなりに眠気をもよおすほど気分がよい。ただ風呂の中で死んだ年寄りの話も聞く。はっきりした死因は分からないとしても、どうやら実際に寝てしまうのは危険のようだ。
数年来の強烈な寒波である。これを乗り越えれば、しばらくは緩むそうだ。快適に暮らすまではいかないとしても、なるだけ体を温めて、寒さを受け止めていきたい。
お互い、何とか凌いで、元気に春を迎えたいものだ。