年末年始

新年明けましておめでとうございます。確か年末年始のコラムはこれを運営しているサイトが休みになるので書かなくてよい気がしたが、迷ったあげく何となく始めてしまった。これを続けられる喜びと鬱陶しさがない交ぜになっている。

年末からかなり雪が降った。自宅の前だけならそれほどでもないと思うかも知れない。これが夜中にしみると厄介だ。昔のように氷を砕いて全面を綺麗にするなどということは最早できない。近所を見回しても、殆んど年寄りばかり。ここまで老齢化すると、病気持ちが殆んどだから、根気よく雪と闘うなどは無理。

それなりに雪を路肩に積むのが精一杯で、これに限界が来ると大ごとである。裏の疎水へ運ぶぐらいしか思いつかない。幸い隣の班に奇特な方がおられ、雪が溜まってくると大川へ運ぶのを手伝ってくれる。

これだけでは終わらない。私は仕事場としてもう一軒借りており、この面倒もみないといけない。こちらは南と東方向に道路と面しており、どちらも広いときている。幸いと言うか南側は日当たりがよく日中溶けて楽なことが多いが、東側は蔭地で遅くまで雪が残る。グタグタ文句を言っても始まらない。重い腰を抱えながら、やるしかない。

なんか年寄り臭くなってしまった。どんなことがあっても新年である。新たな気持ちで進みたい。だがまあこの歳になると今までやってきたことを続ける他ない。例年通りというのはむしろ有難いのであって、躓くことばかり多い。

そうそう師走に入ったころだったか運転免許の高齢者講習というのがあった。私は全くのペーパードライバーで、免許をとってから公道で車を走らせた記憶がない。それでもスクーターに乗っているし、これだけは暫く使いたい。

何でも講習を受けなければ更新できないそうなので、地元の教習所へ連絡してみたところバイクでは寒いということで、オートマで教習するはめになった。ユーチューブで俄かに頭へたたき込もうとして、かえってひどい事になってしまった。実際にハンドルの前に座ると、ブレーキとアクセルからして不安であるし、方向指示のやり方も全く異なるタイプだ。もうしっちゃかめっちゃかになって、少し落ち着いたのは終わりがけだった。車を運転することがないからよいものの、金輪際ハンドルを握らないと決めた。

一年一年が勝負というのは条件が恵まれている人の言うこと。私はとてもそんな気にならない。むしろ一日一日しか考えられない。朝、目が覚めるとまず部屋の中を見回し見えると安心する。その後外へ目をやって、今日も何とかやっていけそうな気がする。何とか続けてきたライフワークについては、中途半端にしても、今年前半に一旦区切りをつけようと思う。                                               髭じいさん

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