2024年9月9日 / 最終更新日時 : 2024年9月9日 髭じいさん 評論 之繞(しんにょう) 「しんにょう」は漢字の部首で、頭に思い浮かぶ人が多いと思う。知り合いが之繞(しんにょう)を上手に書けないとつらつら不満を述べていた。そう言えば私もかつては苦手にしていた気がする。 しんにょうが何画かを正確に言える人はすご […]
2023年1月30日 / 最終更新日時 : 2023年1月30日 髭じいさん 髭じいさん 「叱」と「𠮟」 ちょっと見ただけで違いの分かる人はすごい。どちらも口偏だが前の「叱」は匕首の「匕」に作るのに対し、後の「𠮟」は五六七の「七」に作る。実を言うと、書き順も音義も異なるれっきとした別字なのです。『説文』には「七」で作る「𠮟」 […]
2022年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年5月23日 髭じいさん 髭じいさん ブレーキの遊び 自転車屋でブレーキの利きについての話になった。利きすぎて即座に止まるのはまずい。慣性によって乗っている人が前に放り出される。だと言ってあまり緩いと危ないこともある。利きには適度な遊びがあってこそ、適切な止まり方ができると […]
2021年9月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月1日 髭じいさん 髭じいさん 撞木(シュモク) 郡上踊りの「かわさき」の中に、「鐘が鳴るのか撞木が鳴るか、鐘と撞木と合うて鳴る」という文句がある。「鐘」は「かね」と訓で読み、「撞木」は「シュモク」と音で読む。私は郡上にいて郡上踊りに疎いが、何人かに確認してみたので大丈 […]
2021年8月23日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 髭じいさん 髭じいさん 一人相撲 血族や姻族とのつきあいが疎くなり、ぼつぼつ歯が欠けるように友人や隣人がみまかるにつれ、この世との繋がりが切れていくように感じる。寂しいには寂しいが、しがらみが無くなって、どんどん気が楽になってきたとも言える。 誰かが気に […]
2021年8月16日 / 最終更新日時 : 2021年8月27日 髭じいさん 髭じいさん こけら落とし 散歩の途中でよく立ち寄る友人宅で、知り合いの方から伝言があった。何でも囲碁の盤と石を買ったから、「こけら落とし」に一局打ってもらえないかという依頼である。これに至るまでの経緯を掻い摘んで述べてみると、次のようになる。 あ […]
2021年7月26日 / 最終更新日時 : 2021年8月23日 髭じいさん 髭じいさん 忍び旅 何やら怪しげなタイトルである。人生が旅なら、終りに近づいている気楽さは何にも代えがたい。郡上は宗祇が常縁から古今伝授された地ということになっている。後代、松尾芭蕉はこの宗祇にあこがれていた。 この間ちょっと珍しい小文に出 […]
2020年12月28日 / 最終更新日時 : 2021年1月7日 髭じいさん 髭じいさん 左利きの「矯正」 矯正という題字に問題があるかも知れない。私たちの世代だと、何かと不便なので親に左利きを「矯正」された人が結構いるのではなかろうか。この歳になってみれば、習い性となって身についている人が殆んどだろう。それとも未だに違和感が […]
2019年12月9日 / 最終更新日時 : 2021年3月5日 髭じいさん 髭じいさん テロ 残念ながら古今東西テロの尽きることはないようで、本邦においても数限りない。 かつて燕の刺客である荊軻は始皇帝の懐深くに入り込み暗殺しようとした。秦に圧倒されていた燕は万策尽き、姑息な手段に訴えたのである。 近ごろの教科書 […]
2019年11月5日 / 最終更新日時 : 2021年3月5日 髭じいさん 髭じいさん 箸考 今回は斜めから箸を取り上げてみたい。かつて本邦では、ナイフやフォークはおろかスプーンを使うこともまれで、食事といえば殆ど箸だけで済ましてきた。 箸だけだから、皿やお椀の形が決まってきたと言っても過言ではない。お椀に味噌汁 […]