2025年6月23日 / 最終更新日時 : 2025年6月23日 髭じいさん 広域 松葉 私は瀬戸内海で育ち、至る所にある松の並木や林が当たり前の風景だと感じてきた。今なら旧街道の両脇に背の高い黒松が並んでいるのは美しかったのだなと思える。瀬戸内は穏やかな印象をお持ちの方が多いかもしれない。確かに気候が安定し […]
2025年6月9日 / 最終更新日時 : 2025年6月9日 髭じいさん 郡上の民俗 野辺の話 なぜキツネやタヌキが人に化けるのか、カラスがなぜ神話で重要な働きをするのかを考えたことがありますか。今回はこの疑問を解く糸口になっているかも知れない。 振り返ってみると十年ほど前に、「野と原」というテーマで「野」を取り上 […]
2025年5月26日 / 最終更新日時 : 2025年6月9日 髭じいさん 郡上の地名 ツイ洞 「ツイ洞」は郡上にある小字だ。通称地名にあるかもしれないが、現状私が確かめられるのは五町と小駄良筋の河鹿(かじか)の二か箇所である。これを取り上げるのは早計かもしれない。ただゴールの近い身なので、ここら辺りで一区切りをつ […]
2025年5月12日 / 最終更新日時 : 2025年5月12日 髭じいさん 郡上の地名 武洞(ムトウ) 「ムトウ」と読む。違和感があるのではないか。「洞」を「ほら」ではなく「トウ」と音読みする地名は他にない。私はこの地に根を下ろし始めてからすでに五十年近く経つ。以来、数限りなくこの地名を聞いてきたのにまだ腑に落ちていない。 […]
2025年4月28日 / 最終更新日時 : 2025年5月14日 髭じいさん 広域 ヒ谷 題名を見て違和感を感じたのではなかろうか。「日谷」「飛谷」「干谷」など漢語で表されるところが多いが、ヒ谷もまた実際にあるので、敢えてこれを題名にしたみた。漢語表記はそれぞれの地区における解釈がなされており、どれかを選択す […]
2025年4月14日 / 最終更新日時 : 2025年4月15日 髭じいさん 広域 イラ洞 「いらつく」「いらだつ」「イライラする」と並べると、まず良い意味ではなかろう。「イラ洞」と聞くと、やはりそのような印象があるかもしれない。ただ、何故そうなるのかはよく知らない。 「イラ」は恐らくイラクサの略称だろう。イラ […]
2025年3月31日 / 最終更新日時 : 2025年4月11日 髭じいさん 広域 山葵 わさびと読む。今回は鼻にツーンとくるような話に纏めたいが、用例がそれほどでもないのでどうなりますやら。私が岐阜県内で見つけたワサビ地名は二十例足らず。谷で言うと平仮名の「わさび谷」、カタカナの「ワサビ谷」、及び漢字の「山 […]
2025年3月17日 / 最終更新日時 : 2025年4月4日 髭じいさん 広域 クナ 何のことなのか特定できる人はすごい。私にとっては何年も取り組んでいるテーマなのに、用例が少ないので手こずっている地名である。クナは地方によって多少違いがあるにしても、焼き畑一年目の「アラキ」等に対して、二年目或いは三年目 […]
2025年3月3日 / 最終更新日時 : 2025年3月3日 髭じいさん 広域 荒城(あらき) 飛騨の旧吉城郡はもと荒城郡と称されていた。アラキは草木を焼いた後の一年目にあたる畑を言う。これは岐阜県のみならず広い範囲で使われている用語らしく、辞書にもそのように載っている。ところがアラキはこの他の意味に使われることも […]
2025年2月17日 / 最終更新日時 : 2025年3月11日 髭じいさん 広域 焼(ヤケ)について 焼畑に関連する地名の続きです。まず「焼畑」をどう読むでしょうか。多くは「焼き畑」と「き」をおくり「畑」を「はた」と考えるのではないでしょうか。またこれに似た「やきばた」と直感した人がいるかも知れません。 この「焼き」は「 […]