2022年10月17日 / 最終更新日時 : 2022年10月17日 髭じいさん 髭じいさん 歩岐平(ほきひら) 歩岐は「ホキ」と読み、険しい崖の意である。古語であり、どれほど遡れるのか知らねど『山家集』に「ほき」「ほきぢ」の用例がある。「ほき」を「崖」と解釈するのはまだしも、「ほきぢ」を「山腹の険しい道」とするのは具体性に欠ける。 […]
2022年10月10日 / 最終更新日時 : 2022年10月10日 髭じいさん 髭じいさん をさ ゴールを目前にして宿題ばかり増やしている気もするが、だからこそ今まで考えてきたことを吐き出してしまいたい思いもある。「をさ」は「筬」という字を充てる。なじみの薄い語で、これが浮かぶ人は少ないかも知れない。「おさ」と読むの […]
2022年9月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月26日 髭じいさん 髭じいさん くご(下) 前々回は「くご」について菅の一種と見る仮説を紹介した。今回は少しばかり前のめりして考えてみたい。 私は郡上に散在している「すごう」と「くご」が関連すると解している。「すごう」は「巣河(明宝)」「洲河(西和良)」「巣郷(高 […]
2022年9月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月27日 髭じいさん 髭じいさん くご(上) くだらない人間は下らない考えしか湧かない。下らない考えしか湧かないから下らない人間なのかもしれない。私は、若いころ、思想やら哲学で生きていけると考えていたことがある。ただ、実際にはこんなもの何の役にも立たないことを薄々知 […]
2022年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月5日 髭じいさん 髭じいさん 「ト」と「ツ」 これは若いころからずっとつきあってきたテーマだ。『三國志』魏書倭人條に「伊都國」という国があって、どう読むのか悩ましかった。 今回「伊」はさておき「都」について言うと、『古事記』の仮名で「ツ」、万葉仮名では「ツ」「ト(甲 […]
2022年8月8日 / 最終更新日時 : 2022年8月8日 髭じいさん 髭じいさん 字絵図(あざえず) 「図」が「ず」でしか変換しないのでストレスとなる。四つ仮名がここまで退化したので「えず」で統一してもよいと言うのか。現代において「図」は「づ」だと強く主張できないとしても、「えず」「えづ」どちらでも良いようにしてはどうか […]
2022年7月25日 / 最終更新日時 : 2022年7月25日 髭じいさん 髭じいさん 開拓地名と思われる「平」 地名は情報の宝庫であって、特に史料の限られる地方史には欠かせない分野である。開発地名なら長きに亘って人が土地に刻んできた経緯が掴めることがあるし、神社の建っている小字にも結構な事情が隠されている。 郡上にある「平」地名が […]
2022年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年6月27日 髭じいさん 郡上の地名 一ノ平 郡上では「イチノヒラ」と呼ぶ、「イチノダイラ」ではない。前回、郡上に「平」のつく小字地名が恐らく二百以上あって、山間地に住む者がどれほど平地に焦がれているかを書いた。更にこれが地形地名なのか、それとも開発地名や文化地名な […]
2022年6月20日 / 最終更新日時 : 2022年6月20日 髭じいさん 髭じいさん 平の地名 何もここに限った話ではなさそうだが、身近な郡上について考えてみたい。平(ヒラ)は地域によってはカイツに劣らないほどあるので今回は概観に留め、地名の面白さやら深さが伝われば望外の喜びである。平(ヒラ、ダイラ)は小字だけでも […]
2022年6月6日 / 最終更新日時 : 2022年6月6日 髭じいさん 髭じいさん 神戸 「神戸」をどう読むだろう。私の本貫地は明石で、神戸の西隣にあたる。この場合は「コウベ」である。これまで殆んど疑いもせずに呼んできたので、今となっては不思議な気分になっている。 ところがこちらに越してからはそう簡単ではない […]