IT革命

ITとは、インフォーメーション・テクノロジー(information technology)の略語で、情報技術という意味である。数年前から盛んに使われている言葉である。パソコンの普及とインターネットの世界的な波及と共に文章だけでなく、音や映像がたちまち遠いところへ届き、ホームページに掲載された情報は、たちどころに多くの人の知るところとなる。インターネットの上で、売買がなされ、新たなビジネスチャンスが生まれている。この様な情報技術の変化を総称してIT革命といわれている。ただし、情報の伝達手段が既成の電話回線網を通じて行われており、音や映像を交換したり、ビジネスを展開するためには、より高速で安価な回線を整備する必要に迫られている。国家のレベルにおいては、こうした通信網を整備することは、新たな社会資本として経済の活性化を促進するための危急の課題となっている。現代における「文明の力」は、IT革命を成功できる者の上に輝く事となる。さて、個人のレベルにおいてITはどんな意味を持つのだろうか。「情報」とはそもそも実体がつかみ難いものである。パソコンを使ってインターネットを利用することが情報を「処理」しているわけではない。かえって「情報」に翻弄される場合もありうる。「処理」すると言うことは判断し自分の内で再構成することであると思う。「知性」や「感性」を磨くことが、現代では特に必要ではないかと思う。筆者にとって「知性」は「歴史認識」であり、「感性」は他者との「交歓」と言った意味なのだが、

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