私の罪は三千年ライブ

 2003年の「私の罪は三千年」ライブが無事終わりました。今回は病み上がりということもあって、ちゃんと声が出るのか、体力が持つのか、など実は心配だらけだったのですが、集まってくれた皆さんの顔を見るととてもリラックスした気分になりました。お寺の庭にあらわれたカフェーでもって朴葉寿司をつまみにビールを飲む人、などを眺めていると、がぜんへいちゃらな気分になってきました。5時からの本番ではとても楽しく演奏することが出来ました。ずいぶんと皆さんから力をいただきました。ありがとうございました。
 今回は「快気祝い(本来は病気をしたヒトから渡すものらしい・・・)」の意味合いもあってか、ずいぶんとたくさんのプレゼントをいただいてしまいました。そしてそのほとんどがお酒でありました。なによりなことであります。さっそく当日の打ち上げでガンガンいかさせていただきました。前回のファンクラブの会報で僕がデスソース一気飲みの真似をしている写真を見たS君は、なにやらたいへんな労力をつぎ込んでタバスコの1ガロンボトル、というものを手に入れ、それをプレゼントしてくれたのですが、喜んで良いものやら、すこし反応に困ってしまいました。3,5リットル以上のタバスコをどう消費するか、関係者でもって協議をしました。風呂に入れる、タバスコ鍋をする。畑の害虫駆除、川に流す、等の意見が出ました。帰りの高速のパーキングにうっかり忘れる、と言う案が一瞬魅力的に思えましたが、ガロン・ド・タバスコは無事に我が家の台所に到着しております。S君は安心して下さい。これからゆっくり使い道を考えます。
 めいっぱい楽しい一晩を過ごして、翌日、照明寺をおいとますると、ライブの仕掛け人の一人でもあるMさんに郡上の街を案内してもらいました。これだけ来ていながらこの街をきちんと見て回るのは実は初めてな僕たちでありました。あちらこちらのイカしたお店をのぞいて回りました。いつもの僕はこういう行動がすこし苦手で、不機嫌になって同行者に迷惑をかけたりする様なことがあるのですが、この街では少しも苦になりません。むしろとても楽しんでいました。秘密はどうやら其処此処を流れるきれいな水にあるようです。水の流れを見ながら、聞きながら、触れながら古い街並みを歩いていくのはとても気分のいいものです。街の中心を流れる吉田川に並行してちょっとした用水路が流れていました。そこにはごまんのニジマスやらアマゴやらが泳いでいました。こういうすごい光景がどうということもなく静かにあるのもとても幸せなことです。吉田川にはおそらくサツキマスのものと思われる魚影を見ることが出来ました。東京の自宅のそばを流れる川のことを思い出し、その有様のあまりの違いに愕然とします。僕たちの街を流れるあのあれは、いったい何なんだろう、と思います。この街に生まれて育って、暮らしている人達のことを心の底から羨ましく思いました。夏になるとここから子供達が次々と川に飛び込んで行くのだなあ、橋の上ではしばらくぼんやりとしていました。
 すっかり街と川を堪狽オたあと、「大八」というお店に入ってとても美味しいご飯をいただきました。
 以前にも増してすっかり郡上に魅せられてしまった吉良家一行はもう次のライブまで待っているのでは辛抱たまらんので、さしあたって7月くらいにでも遊びに来よう、そして川で泳ごう、そしてあの橋から川に飛び込もう、などと誓いをたてたりするのでした。

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