西瓜

スイカて西瓜と書いたっけ。自動的に変換されるのでそうかと思うけれども、少しばかり違和感がある。近頃あまり使わなくなってきたからかも知れない。縁が薄くなってきたからだと思う。なのに何故か先週末から立て続けにスイカを食べることになったので書くことにした。

特にここ数年はそれほどスイカを食べていない。食べなくなった理由は明らかで、高価だからである。これまで私には高級な果物という印象がなかったので、近頃の値段では余程のことが無い限り手に入れようとは思わない。

歳をとって、それほど沢山食べられなくなっている。実際に食べる量としては切り売りしているもので十分だ。これなら手が届きそうだが、何となく買う気にならない。すっかり高嶺の花になってしまった。

かくして語としても、食べ物としてもすっかり縁が遠くなってしまったということだろう。

先週末にあった町内の地蔵祭で、お供えを分ける段になり、我が家にも少しおすそ分けがあった。皆で分けるので、ほんの少しだったけれども、今年初めて食べることになった。まあ、これで今年もスイカを食べたという形にはなったので一安心。これだけでも何がしかの満足感があった。

私の囲碁仲間が突然我が家にやってきて、大きなスイカを置いていった。近頃こんなことはなかったので驚いた。何と言ってよいのかよく分からなかった。

数日後、顔を合わせた時に聞くと、結構な規模でスイカ栽培をやっていて、かなり出荷しているということだった。私の顏が浮かんで、一個持ってきてくれる気になったらしい。

あれこれ考えてみると、私がこちらで住むようになって四十年が過ぎ、五十年に近づいている。色々なことがあった。人との付き合いが上手ではないので、私を警戒している人も多かろう。かくいう私も自分の基準を曲げることは殆んどないので、あちこちで軋轢が生じてきたし、現在も進行中である。

こちらの伝統やら風土を尊重してきたつもりでも、率直に言いたいことを言うし、私を嫌っている人も居るに違いない。

たかだがスイカをもらっただけなのに、やっとこの地に馴染んできたのかなという思いが湧いてくる。

最後に昨日だったか、娘が結構大きなスイカを半分もって来てくれた。近頃我が家で食べているのを見ないので買ってくれたらしい。今時は店先で糖度が標示されていて、かなり成績がよかったそうな。

今年は奮発して、土用に鰻を買ってきて食べた。もともと瓜が好きなのでマクワウリを何個も食べて来たし、うどんも頻繁に食べている。これで猛暑を凌げるかもしれない。                                               髭じいさん

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