師走

十二月に入ってしまった。この一年も過ぎようとしている。いつもの月と変わらないのに、今年はなんだか忙しいような気がする。本当のところはよく分からないが、どうやらこれには伏線があるようだ。
十月だったか、タバコの値上げであたふたした。尋常では考えられないほどの値上げだから、はかない抵抗だとは分かっていても、何カートンか注文して買いだめをしておいた。
ところが十一月の半ばあたりから風邪ぎみで喉がやられ、本数が激減してしまったのである。師走に入っても状況が変わらず、ここ数日は一本も吸っていない。私は、タバコ歴がほぼ四十年になる。この間、一度もやめようと思ったことはない。だが今回は、風邪のことを含め、断煙するかどうかしっかり判断するよい機会なのかもしれない。
来年の七月までに、地デジ対応のテレビを買わねばならない。今使っているアナログテレビがまだ使えるのに、デジタル波に対応したものしか使えないと云う。チュ―ナーを買えば今のモニターでも映るらしいが、録画が可能なのか分からないし、なんだか急かされているような気がして愉快ではない。
七月でアナログ波がすっかり消滅するから、テレビを見たいのなら、急いで準備しろと言うばかりだ。エコポイントなぞに惑わされないぞ。現在、いろんな筋から、情報をかき集めているところである。
そして最後はパソコンだ。使い始めて七、八年になるノートパソコンが、起動時に変な音を出すようになってしまった。恐らく送風機などアナログ系統の問題だろうが、直してもらうのは高価らしいし、新調するしかないようだ。
また、郡上八幡でも光ケーブルが繋がるということで、電話や家庭訪問などセールスがかまびすしい。情報過多になって、判断がつかない状況になってしまった。どれにしても料金はあまり変わらないようなので、最新のウィルスチェックをしてもらえることを優先しようと考えている。
あれこれ大口の費用が目白押しだ。貧乏なのに金の要る話が重なると、せかされてしまい、どうしても落ち着いてはいられない。
さらに大掃除や餅のことなどを思うと、歳をとってもやはり師走は師走で、けっこうせわしいような気がするから変である。

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