2008年6月10日 / 最終更新日時 : 2008年6月10日 髭じいさん 髭じいさん 貧乏閑なし 私は、金より閑を優先してきた。だからという訳でもなかろうが、若いときからずっと貧乏で、これが当たり前になってしまい、あまり貧乏を実感したことがない。 梅雨も近づき、家のあちこちにカビが目立つようになってきた。閉め切ると匂 […]
2008年6月2日 / 最終更新日時 : 2008年6月2日 髭じいさん 髭じいさん 金印(6) -「委奴國」- これまで音義ともに「委奴」を「委-奴」と読む根拠が薄いと考えてきたが、これが定説であることに敬意を表し、更に用例を検討してみよう。 中国が諸蛮などの長に与えた印文は、殆どすべて「中国国号-与えられる側の国号-中国官名-璽 […]
2008年5月26日 / 最終更新日時 : 2008年5月26日 髭じいさん 髭じいさん 根気 歳をとって根気がなくなってきたかなあと思う。子供が独り立ちして自分のできることが少なくなったと感じるし、遠大な構想を立てて一歩一歩詰めていくには時間がないような気がするからかもしれない。 だからと言って、毎日の生活に追わ […]
2008年5月19日 / 最終更新日時 : 2008年5月19日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(19) -「奴」のこと- 今回は「委奴」の「奴」について音韻を中心に考えてみよう。かなり厄介であるから、基本に戻るほかない。 『説文』で「奴」は「奴 奴婢皆古辠人 从女又」(十二篇下053)で、会意字である。「辠」は難 […]
2008年5月12日 / 最終更新日時 : 2008年5月12日 髭じいさん 髭じいさん 金印(5) -「委奴」の義- 前回は金印の「委」から地理志の「倭」が「ヰ」であって、「ワ」ではないことを示せたと思う。面倒な音について付き合ってもらったので、今回は義を中心に楽しんでもらいたい。 まず臣瓚・師古の「倭國」説をどうするか。 […]
2008年5月7日 / 最終更新日時 : 2008年5月7日 髭じいさん 髭じいさん 入学金 どこやらの県で、高校の入学金が払えないので入学式に参加できず、保護者と子供が別室で待機させられたという話があった。自分の子が同じことになれば堪えがたいし、親子の気持ちを思い遣ると、どうしても書かざるを得ない。 どうしてこ […]
2008年4月28日 / 最終更新日時 : 2008年4月28日 髭じいさん 髭じいさん 金印(4) -「委奴」- 「委奴」を「委-奴」と区切って読む点について、音韻を中心に検討してみたい。 『漢書』地理志に「樂浪海中有倭人 分爲百餘國 以歳時來獻見云」という文があり、著名な学者三人が注を施している。 まず魏の如淳は「如墨委面 在帶方 […]
2008年4月21日 / 最終更新日時 : 2008年4月21日 髭じいさん 髭じいさん 碁石の汚れ 私は、碁をうつ。まあ、ヘボの部類に入るといってよい。最近は実戦の機会がへり、ネットで打つぐらいである。たまには、内容がまあまあで印象に残るものがあり、碁盤で並べなおすことがある。 碁石が汚れているのが気になったので、ここ […]
2008年4月14日 / 最終更新日時 : 2008年4月14日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(18) -「委」と「伊」- いわゆる金印で「委奴國」の解釈につき、それまで定説であった「伊都國」説を覆す根拠となった音韻について確認したい。三宅説では、「委」は「ヰ」で「伊」は「イ」であり、また「奴」は「ド」で「都」は「ト」であるから、「委奴國」を […]
2008年4月7日 / 最終更新日時 : 2008年4月7日 髭じいさん 髭じいさん 金印(3) -「委」と「倭」- 金印には「漢委奴國王」と刻されており、「倭」ではなく「委」の字形が使われている。これに対して『漢書』でも「倭」であるし、『後漢書』『三國志・魏書』の東夷傳でも「倭奴國」「倭國」「倭人」など、公式文書では「倭」の字形である […]