2008年3月25日 / 最終更新日時 : 2008年3月25日 髭じいさん 髭じいさん 金印(2) -漢語のルール- 私は、いわゆる「金印」を真物として、重要な金石史料と考えている。読み方に諸説あり、それぞれを吟味した上で、私の意見を述べてみたい。すでに多くの詳細な研究がなされており、特に目新しい解を説くわけでもないが、幾つか腹案がある […]
2008年3月17日 / 最終更新日時 : 2008年3月17日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(25) -二倍年暦- こんなテーマを掲げても何の事か分からない人もいるだろうから、少し説明することから始める。『三国志』の魏書東夷傳倭人条という基本史料があることはご存知だとして、この中に斐松之が「魏略曰 其俗不知正歳四節 但記春耕秋收爲年紀 […]
2008年3月10日 / 最終更新日時 : 2008年3月10日 髭じいさん 髭じいさん すべての否定 ちょっとショッキングな題である。 この歳になると自分の生き方に言い訳ができない。否応なしに顔にも生きてきた道中が出てしまう。私の様なつぎはぎだらけの人生が多いとは限らないが、それぞれ歳相応に、そろそろ避けようのない一つの […]
2008年3月4日 / 最終更新日時 : 2008年3月4日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(24) -『日本書紀』の紀年- 『日本書紀』編纂のテーマは、歴史の真相を記すことではなく、王朝の正統性を主張することであった。このため伝承に違えてまで辛亥年(531年)を継体天皇在位二十五年目とし、『百済本記』の「日本天皇 太子 皇子倶崩薨」にある「日 […]
2008年2月25日 / 最終更新日時 : 2008年2月25日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(17) -「乙」な話(下)- 今回は、「乙」の義を中心に考えてみよう。仮借字といえども、和語の意味を考慮して字形を択んだとも考えられる。 『説文』は「乙は甲を承け」とあるから、「乙」には「甲」に次ぐ意味があるのは間違いない。 『古事記』では、日子坐王 […]
2008年2月18日 / 最終更新日時 : 2008年2月18日 髭じいさん 髭じいさん すきま風 記憶に間違いなければ、この家は明治の初年に建てられたものである。古い家の事だから、少々隙間風があっても文句はいえない。 私は、この家の土台の構造が気に入っている。今風にコンクリートで基礎をうったものではなく、しっかり土を […]
2008年2月12日 / 最終更新日時 : 2008年2月12日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(23) -顕宗天皇以前- 紀記共に顕宗天皇の前は清寧天皇ということになっている。『古事記』によれば、清寧王の死後、飯豊王が葛城の忍海の高木の角刺宮に「坐」したという。王位に即いたのである。これが『日本書紀』では、皇太子の億計王と弘計王が王位を譲り […]
2008年2月4日 / 最終更新日時 : 2008年2月4日 髭じいさん 髭じいさん 『説文』入門(16) -「乙」な話(中)- 前回は「乙」に関し音を中心に、『廣韻』の「於筆切」の「於」に[w]系統と[y]系統があり、前者に注目している点を書いた。今回は本居宣長説を紹介し、それぞれを位置づけしたい。 万葉仮名では、「意」「於」「乙」が同じ系統とさ […]
2008年1月28日 / 最終更新日時 : 2008年1月28日 髭じいさん 髭じいさん 味噌カツ -岐阜編- 「みそカツ」が如何なるものか段々広く知られるようになってきたように思う。 一口に味噌カツと言っても、色々ある。私は、岐阜の味噌カツが名古屋のそれとはやや異質ではないかと思うので、今回は岐阜編として扱うことにした。名古屋の […]
2008年1月21日 / 最終更新日時 : 2008年1月21日 髭じいさん 髭じいさん 人物画像鏡(22) -三年の空白- 『日本書紀』には天皇在位に関して空白部分がある。531年から533年までの三年間が空位になっているので、また「三年の空白」と呼ばれることがある。 これは継体天皇の死亡を『百済本記』の記事を採用して531年にした為というこ […]