2003年5月7日 / 最終更新日時 : 2003年5月7日 過去投稿 住職ゴリラ 床の間 私の書斎は、壁の一部がは剥がれ落ち、午後の陽射しが僅かに差し込むだけの暗い六畳間である。小さな床の間には、本棚が居座り、あふれたアルバム や包装紙などが、雑然と置かれたまるで物置きの棚のふぜい風情である。 法務でいろ […]
2002年12月3日 / 最終更新日時 : 2002年12月3日 過去投稿 住職ゴリラ ウサギとカメ 坊守のニックネームは「カメ」である。4人の子どもたちがまだ小・中学生であった頃、家族一人ひとりにニックネームをつけていたところ、何故か妻には「カメ」と名付けられ、それが定着したようである。その根拠を詳しく聞いたことはな […]
2002年11月18日 / 最終更新日時 : 2002年11月18日 過去投稿 住職ゴリラ 顛倒(てんどう) お釈迦様は、人間は顛倒したあり方をよしとして生きているといわれた。“顛倒”つまり人間の考えはひっくりかえっているということである。それは言い換えれば、因果の正しい道理に暗いということ。全てのことがらが因果の道理によって […]
2002年6月26日 / 最終更新日時 : 2002年6月26日 過去投稿 住職ゴリラ 善きことをしたるが悪きことあり ずっと前のことですが、道徳の時間で社会を明るく住みやすくするために、お年寄りや障害を持った人など弱い立場の人を助け支えあっていくことの大切さについて学習しました。その後数日経って、ある子が日記の中で、おばあちゃんがバス […]
2002年6月18日 / 最終更新日時 : 2002年6月18日 過去投稿 住職ゴリラ 祖父江先生を偲んで ラジオから彼の死去のニュースが流れた。驚きの中にも、とうとうその日がきたのだ、と自らに言い聞かせる。その日名古屋で買った中日新聞名古屋市内版には、「虐待防止ネットワークあいち(CAPNA)」理事長祖父江文宏さん死去。「常 […]
2002年5月28日 / 最終更新日時 : 2002年5月28日 過去投稿 住職ゴリラ 還暦を迎える 還暦を迎える予定の私には、60年を経たという実感があまりない。無意に過ごして気づいてみれば60年の月日、実感がないのは今日を生きたという生活の充実が乏しい毎日の結果の連続であったためであろう。 ところで保険会社の人は、 […]
2002年5月13日 / 最終更新日時 : 2002年5月13日 過去投稿 住職ゴリラ ハーモニー 4月1日、桜花爛漫洛南の真宗本廟(東本願寺)に高らかに念仏の讃歌が響いた。ほぼ満堂に参詣者とともに、宗祖親鸞聖人ご誕生会慶讃音楽法要の開始である。160名の混声合唱団、オルガンとティンパニーの呼吸の合った演奏と相和して […]
2002年4月23日 / 最終更新日時 : 2002年4月23日 過去投稿 住職ゴリラ 善きことをしたるが 悪きことあり ずっと前のことですが、道徳の時間で社会を明るく住みやすくするために、お年寄りや障害を持った人など弱い立場の人を助け支えあっていくことの大切さについて学習しました。その後数日経って、ある子が日記の中で、おばあちゃんがバス […]
2002年3月25日 / 最終更新日時 : 2002年3月25日 過去投稿 住職ゴリラ おまえんとこどうや 「おまえんとこどうや。ちったあ(少しは)ええかよ。」「だしかん(だめ)わ。まったくやっとれんでいかんわ。値は上がらず材料費ばっか高こうなってはよぉ」「こんな状態いつまで続くんやしらんが、辞めてしまいたいわ」 ―――ある同 […]
2002年3月11日 / 最終更新日時 : 2002年3月11日 過去投稿 住職ゴリラ 春子さんの88年 一月末、今年初めての葬儀があった。近年まれにみる大雪に見舞われた町並みには、軒下に高く残る雪の寒さの中での葬儀であった。 春子さん88才。米寿を迎えたばかりの春子さんの最近は、一日中炬燵(こたつ)の守。暖かい家族に囲まれ […]