2024年10月14日 / 最終更新日時 : 2024年10月14日 髭じいさん 郡上の地名 「そら」の語源 語源を特定するのは難しい。文献から用例を揃え、古きを遡っていくのが常道である。だがこれでも十分とは言えない。用例間の溝を埋められないことも多い。地名はその土地に刻まれた歴史そのものであり、文献では埋まらない隙間を繫ぐこと […]
2024年7月8日 / 最終更新日時 : 2024年7月11日 髭じいさん 郡上の地名 水沢上(みぞれ)Ⅲ 水沢上という地名は私にとって宝であるだけでなく、郡上にとっても宝だと思う。これまで「水」「沢」を取り上げ、それぞれ省略された形ではあるが、訓が残っていると解してきた。さて今回は「上」だが、少しばかりややこしいかも知れない […]
2024年6月24日 / 最終更新日時 : 2024年6月27日 髭じいさん 郡上の地名 水沢上(みぞれ)Ⅱ 前回は「水(み)」をやったので、今回は「沢(ぞ)」につい考えてみたい。まず「沢」は「さは」であって「ぞ」ではないから単なる当て字だろうという解釈について。ありそうな意見ので、これから始めることにしよう。 まずは実例を見て […]
2023年12月18日 / 最終更新日時 : 2024年5月30日 髭じいさん 郡上の地名 セビガホキ これが何のことかすぐ分かる人はすごい。郡上小那比にある小字だと言えば、「ホキ」が「歩岐」で川などに迫っている大きな岩だと郡上の人なら見当がつくかも知れない。それでも「セビ」はどうかな。 私は糸口さえ見つからず、皆目分から […]
2023年12月11日 / 最終更新日時 : 2024年6月9日 髭じいさん 郡上の地名 カタカナの地名 カタカナは漢籍や仏典を読むのにテニヲハや活用語尾などを送り、和語として読み易くするために使われてきた。近世、近代になると、ピアノやカルテなど、ヨーロッパなどの言語を借用するのに使われることが多くなった。これらの他にも、既 […]
2023年7月31日 / 最終更新日時 : 2024年6月12日 髭じいさん 郡上の地名 尻の対義 四足の動物を上から見れば、頭と尻ないし首と尻が対比されて分かりよい。頭と首は同じとは言えないが、漢語でも和語でも結構通じることがある。 今回は、野尻と野首ではどうやら「首」と「尻」が対比されているとしても、これ以外では対 […]
2023年7月3日 / 最終更新日時 : 2024年7月7日 髭じいさん 郡上古代史 会津(かいつ)の語源 前々回に会津は小河川が地域の川に合流する場所が多いと書いた。これが語源にも関連するように思われる。今回は「津」を別の観点から楽しんでみたいと思う。 「スイカ」なら「西瓜」で、「ツイカ」なら「追加」で間違いようがなく見える […]
2023年6月12日 / 最終更新日時 : 2023年6月20日 髭じいさん 郡上の地名 垣内(かきうち) 今年は通常どおり郡上踊りが行われることになっている。まだ新型コロナをすっかり克服できたわけではなさそうだが、皆さんルールを守っていただいて、安全で賑やかな踊りにしたいものだ。 単独に垣内という字名は僅かしかない。美並白山 […]
2023年5月22日 / 最終更新日時 : 2023年5月22日 髭じいさん 郡上の地名 栃の話 私が栃を認識するようになったのは、大学に入って山登りをするようになってからだ。それまでは植物名としていくらか知識がある程度で、実際にはそれとして見たこともなかった気がする。徳本(とくごう)峠へ近づくにつれ、七曲りだかの苦 […]
2023年5月15日 / 最終更新日時 : 2023年6月14日 髭じいさん 郡上の地名 場のつく地名拾遺 前回ランダバという小字を取り上げてみた。郡上では、ラ行で始まる地名は四五六の六やロクロに関連しそうなものを除いてほぼ無いと言ってよかろう。古いとすれば仏教と関連するかも知れない。他に例がないのだから、じっくり取り組むより […]