2006年3月20日 / 最終更新日時 : 2006年3月20日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(4) -「高志」の語源- 今回は「高志」の語源に拘ってみよう。私は『古事記』の「高志(こし)」は「古志(こし)」で、「越國(こしのくに)」ではないかと述べた。 『出雲風土記』では「高志」「古志」及び「越」の三例がそろっている。この場合も、「高志」 […]
2006年3月13日 / 最終更新日時 : 2006年3月13日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(3) -その出身地- 前回は、「高志(こし)」は「越(こし)」ではないかと考えた。今回はこの「越」がどのぐらい実態のある語なのかを検証してみなくてはならない。 「高志の八俣大蛇」以外に、主として次のような用例がある。 1 「此八千矛神 將婚高 […]
2006年3月6日 / 最終更新日時 : 2006年3月6日 髭じいさん 髭じいさん 小さな真実 真実に大きいや小さいなどと笑止な区別をつけるのも、単に説明しやすくするためであって、他意はない。 私は「犬も歩けば棒に当る」式のやり方が性にあっている。根をつめて、真実を求めるというような性分ではない。論理が自分や身の回 […]
2006年2月27日 / 最終更新日時 : 2006年2月27日 髭じいさん 髭じいさん 昆布の話 近所に住む長老から山芋の「とろろ」をいただいた。自慢するだけあって、さすがに美味い。土を洗い落としておろし金であたり、出汁で緩めたものである。出汁は、恐らく鰹と昆布でとったものだろう。奥さんの話から、昆布は確かである。 […]
2006年2月20日 / 最終更新日時 : 2006年2月20日 髭じいさん 髭じいさん 里芋 若い時にはとにかくジャガイモで、カレーやコロッケ、肉じゃがやポテトサラダがうまかったし、これが当然だと考えてきた。今でもこれらには心惹かれており、嫌になったわけではない。他方けんちん汁や筑前煮に入っている里芋は、粘って歯 […]
2006年2月13日 / 最終更新日時 : 2006年2月13日 髭じいさん 髭じいさん 白山奥院(6) 「越南知」の名義をいくつかの観点から探ってきたが、今回は仏教から「南」に迫ってみよう。ここまで我慢強く読んでこられたのであるから、楽しめる部分も出てきたのではあるまいか。 仏教で用いられる「南無」は、サンスクリットのNa […]
2006年2月6日 / 最終更新日時 : 2006年2月6日 髭じいさん 髭じいさん 雪かき 私の住む岐阜県郡上市は年末から大雪で、家の前の道路をきれいにかくことすら四苦八苦である。更に山奥の明宝や白鳥ではさぞかし辛かろう。ここ数年雪が少なく、スキー場の運営もままならなかったから喜んでいるかと思いきや、降りすぎて […]
2006年1月30日 / 最終更新日時 : 2006年1月30日 髭じいさん 髭じいさん 鏡 気恥ずかしいが、『万葉集』の歌を一つ。女性の作だと思う。 「まそ鏡 手に取り持ちて 見れど飽かぬ 君におくれて 生けりとも無し」(3185) 私は少年期から鏡を見るのが嫌だった。理髪店には前に大きな鏡があり、なるべく見な […]
2006年1月23日 / 最終更新日時 : 2006年1月23日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(2) -その出身地 オロチはげにも恐ろしいが、その出身地となると幾つか説がある。もうはっきりした根拠は忘れたが確か大陸のオロチ族に関連するとか、本居宣長の出雲説を読んだことがある。 『日本書紀』では、本文と共に一書にもその出身を示す記事はな […]
2006年1月16日 / 最終更新日時 : 2006年1月16日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(1) 今回は、あの恐ろしい八俣の大蛇に迫ってみよう。蛇を嫌う人が多いと思われるのに、敢えて書くには訳がある。 愚かな私は長年これを探してきたが、その実体どころか、どの辺りにいたのかもさっぱり分からなかった。それもそのはずで、殆 […]