2007年1月15日 / 最終更新日時 : 2007年1月15日 髭じいさん 髭じいさん 『説文解字』入門(5) -己・已・巳編- 恥ずかしながら、私はつい最近まで「己」「已」「巳」の違いをはっきりとは知らなかった。これはその反省を踏まえて、しっかり理解しておこうという試みでもある。 皆さんは、「キコの声、オノレ・ツチノト下につき、イ・スデニ中に、シ […]
2007年1月9日 / 最終更新日時 : 2007年1月9日 髭じいさん 髭じいさん 『説文解字』入門(4)-鵜(う)の話(1)- 私が、鵜飼で有名な長良川に沿った郡上市に住んでいるから適任という訳ではない。 この辺りに住んでいる人は、鵜飼について詳しい人が多い。 『古事記』の国譲りの段に「櫛八玉神化鵜」、神武の段に「此者阿陀之鵜養之祖」という注があ […]
2007年1月2日 / 最終更新日時 : 2007年1月2日 髭じいさん 髭じいさん 正月 正月といっても特に思い浮かぶことはなくなってきた。そんなに食べたいご馳走があるわけでもないし、普段のんびりしているから休みの実感もさほどない。 年賀状を読むのが楽しみなくせに、自分では時期になっても、おっくうで間近まで書 […]
2006年12月25日 / 最終更新日時 : 2006年12月25日 髭じいさん 髭じいさん 白山奥院(11) -結語- このシリーズの締めくくりとして、今なお「越南知(オナンジ)」「越南智(オナンヂ)」が白山信仰の中で生きていることを書いてみたい。 途中、「南」の音韻に誤りがあり、「ヲナムチ」に至ることすら難儀であった。紆余曲折の末、なん […]
2006年12月18日 / 最終更新日時 : 2006年12月18日 髭じいさん 髭じいさん 本末転倒 -『説文解字』入門(2)- 『説文解字』という中国の辞書がある。ほぼ二千年前に、許慎という人物が編集したもので、字形の書ということになっている。 字形というのは言わば漢字の成り立ちを形から六つのタイプに分けることで、彼は五百あまりの部首に分け約一万 […]
2006年12月11日 / 最終更新日時 : 2006年12月11日 髭じいさん 髭じいさん 方言と歴史学(2) -今気になっていること- テーマの大きさにも拘らず、今書こうとしているものは些細な点だけかもしれないが、気になるものはしょうがない。 例えば、観音を[クァンノン kwannon]、菓子を[クァシ kwashi]等と発音する場合がある。九州の大部分 […]
2006年12月4日 / 最終更新日時 : 2006年12月4日 髭じいさん 髭じいさん 履修不足 何と言ってよいか分からない。あまりに根が深くて、問題点を明らかにするだけでも大変だ。ここ郡上においても、例にもれず履修不足があったという。どこか遠くの問題ではないのである。 まずは、高校の側から考えてみよう。「ゆとり教育 […]
2006年11月27日 / 最終更新日時 : 2006年11月27日 髭じいさん 髭じいさん 公と私 -『説文解字』入門(1)- 公私の区別は難しい。一人の人間がそれだけ様々な役割や責任を負って暮しているということだろう。 『説文解字』で「公」(二篇上013)を引いてみると、「公 平分也 从八厶 八猶背也 韓非曰 背厶爲公」となっている。 「公」は […]
2006年11月20日 / 最終更新日時 : 2006年11月20日 髭じいさん 髭じいさん 役者と訳者 最近、どういう風の吹き回しか、翻訳する機会が増えている。ある筋から「本草(ほんぞう)」に関して、少しは役に立ちそうだから手伝えということらしい。 外国語を翻訳するのは、その背景にある習慣や考え方の癖が異なっており、無論簡 […]
2006年11月13日 / 最終更新日時 : 2006年11月13日 髭じいさん 髭じいさん 方言と歴史学(1) 思わずテーマが大きくなってしまい、私の手に負えるとは思えないが、内容を分かりやすくするためであって大望はない。 私の住む岐阜県は東部方言の西端で、一応東京式アクセントの西端にもなっている。 郡上は複雑な様相を呈している。 […]