2006年8月21日 / 最終更新日時 : 2006年8月21日 髭じいさん 髭じいさん 大化の改新(1) 一昔前にあった「郡評論争」がひとまず決着し、少なくとも大化前後の制度につき『日本書紀』の記述が正確でないことがはっきりした。 『書紀』によると、孝德紀大化二年(646年)正月に「改新の詔」を宣言し、私有民の廢止、京・畿・ […]
2006年8月11日 / 最終更新日時 : 2006年8月11日 髭じいさん 髭じいさん 空き家税 断腸の思いでこの町を離れ、空き家を残す人もいるだろう。せめて空き家に仏壇を残して行く人も多い。彼岸や盆に帰って来て、墓と家の掃除をするのを習慣にしている人もいるに違いない。 これらを考慮に入れても、空き家が町の活力を奪っ […]
2006年8月7日 / 最終更新日時 : 2006年8月7日 髭じいさん 髭じいさん 「利歌彌多弗利」 題からすると、一体何のことか分からない人が多いと思う。年来、私の念頭を離れない名前であるので勘弁してほしい。 今日の話は長屋王木簡に登場する「珎努若翁」という人物からはじまる。「珎努(ちぬ)」はさておき「若翁」をどう訓む […]
2006年7月31日 / 最終更新日時 : 2006年7月31日 髭じいさん 髭じいさん 白山奥院(8) -お詫び- 勉強が至らないから、基本で間違える。 私は白山奥院(4)で、『玉篇』で「南」は「奴含切」、『廣韻』『集韻』では「那含切」となっており、少なくとも唐初期から南北朝あたりまで[nən]であると言った。だが、厳密には […]
2006年7月24日 / 最終更新日時 : 2006年7月24日 髭じいさん 髭じいさん 隅田八幡神社 人物画像鏡(1) 八俣の大蛇(7)で、和歌山県隅田八幡神社の人物画像鏡にある「日十大王」は「日夲大王」の略体とも読めそうなことを述べた。「日夲」は「日本」であり、日本という国号が使われている最も初期の用例になる可能性があるので、もう少し分 […]
2006年7月14日 / 最終更新日時 : 2006年7月14日 髭じいさん 髭じいさん 二点間の最短距離 突然こんなテーマが出てきた。私が適任かどうかは大いに疑問があるとしても、話せば長くなるので、さっそく本題に入ろう。 確かプラトンだったか、この世に真の三角形は存在しないと書いているのを読んだ記憶がある。実際のところ、三角 […]
2006年7月10日 / 最終更新日時 : 2006年7月10日 髭じいさん 髭じいさん 雨季と梅雨 今年は黄砂が特にひどかったように思う。八幡町の街中でも細かな砂が降って、しきりにくしゃみが出た。この「砂」が中央アジアのゴビ砂漠や黄土高原から舞い上がり、気流に乗って、大陸のみならず日本まで飛散しているという。 この黄砂 […]
2006年7月3日 / 最終更新日時 : 2006年7月3日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(9) -高志と越- 「高志」「古志」を「こし」、「越」も又「こし」と訓まれてきたことに不満がある訳ではない。だが「高志」は仮名であるから仕方がないとしても、「越」は音読みが可能である。「越」は仮名で「ヲチ」「エツ」「エチ」などと読める。 「 […]
2006年6月26日 / 最終更新日時 : 2006年6月26日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(8) -主役- 八股の大蛇を退治した人物について記す段取りとなった。『古事記』は「須佐之男命」で「スサノヲノミコト」とされ、『書紀』本文は「素戔嗚尊」で表記が異なるもののやはり「スサノヲノミコト」である。 だが、これは動かせない事実であ […]
2006年6月19日 / 最終更新日時 : 2006年6月19日 髭じいさん 髭じいさん 八俣の大蛇(7) -仮借ないし略体- 私は「八口」を「八囗」と解し「八國」とする説に賛同した。これは「囗」が「國」の略体であることを前提にしている。この他、略体については結構重要な場合がある。 高校で日本史を学んだ人であれば、「隅田八幡神社人物画像鏡銘」とい […]