2022年12月12日 / 最終更新日時 : 2022年12月12日 髭じいさん 髭じいさん 「室(むろ)の続き」(2) 前回は神武東征で「土雲」を襲う話と倭建(ヤマトタケル)が「熊曾」を討つ例をみてきた。どちらも天つ神系が土着の勢力を討つ形である。「大室」「御室」で宴する場を襲うことになっており、私はこれらを偶然とみていない。 「室」はそ […]
2022年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年11月28日 髭じいさん 広域 「室(むろ)」の続き(1) 今年の正月(2022年1月31日)に書いた「室(むろ)」の続きである。前年の暮に行った温泉行は豊作で、様々な課題が生れた。その後も「室」の古い用例を探してきたが、ここでは『古事記』の用例を二つ示そうと思う。 1 「故 到 […]
2022年11月21日 / 最終更新日時 : 2022年11月21日 髭じいさん 髭じいさん 相津(あひづ) 会津は「あいづ」「あいず」いづれでも変換できる。「づ」「ず」は発音が区別できなくなって混じってしまったが、本来は「づ」である。だが郡上で「会津」は殆ど「かいつ」であって「あいづ」とは言わない。 『古事記』を読んでいて、「 […]
2022年11月6日 / 最終更新日時 : 2022年11月6日 髭じいさん 髭じいさん 難解な地名(上) 郡上に限っても難解な地名が多い。今回は私の力では及ばないものを披露して、私の取り組み方とこれからの課題を示したいと思う。 解明の糸口すら見つからない地名が至る所にある。今回は郡上踊りの「かわさき」に「安久田(あくだ)こん […]
2022年10月17日 / 最終更新日時 : 2022年10月17日 髭じいさん 髭じいさん 歩岐平(ほきひら) 歩岐は「ホキ」と読み、険しい崖の意である。古語であり、どれほど遡れるのか知らねど『山家集』に「ほき」「ほきぢ」の用例がある。「ほき」を「崖」と解釈するのはまだしも、「ほきぢ」を「山腹の険しい道」とするのは具体性に欠ける。 […]
2022年10月10日 / 最終更新日時 : 2022年10月10日 髭じいさん 髭じいさん をさ ゴールを目前にして宿題ばかり増やしている気もするが、だからこそ今まで考えてきたことを吐き出してしまいたい思いもある。「をさ」は「筬」という字を充てる。なじみの薄い語で、これが浮かぶ人は少ないかも知れない。「おさ」と読むの […]
2022年9月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月26日 髭じいさん 髭じいさん くご(下) 前々回は「くご」について菅の一種と見る仮説を紹介した。今回は少しばかり前のめりして考えてみたい。 私は郡上に散在している「すごう」と「くご」が関連すると解している。「すごう」は「巣河(明宝)」「洲河(西和良)」「巣郷(高 […]
2022年9月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月27日 髭じいさん 髭じいさん くご(上) くだらない人間は下らない考えしか湧かない。下らない考えしか湧かないから下らない人間なのかもしれない。私は、若いころ、思想やら哲学で生きていけると考えていたことがある。ただ、実際にはこんなもの何の役にも立たないことを薄々知 […]
2022年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月5日 髭じいさん 髭じいさん 「ト」と「ツ」 これは若いころからずっとつきあってきたテーマだ。『三國志』魏書倭人條に「伊都國」という国があって、どう読むのか悩ましかった。 今回「伊」はさておき「都」について言うと、『古事記』の仮名で「ツ」、万葉仮名では「ツ」「ト(甲 […]
2022年8月8日 / 最終更新日時 : 2022年8月8日 髭じいさん 髭じいさん 字絵図(あざえず) 「図」が「ず」でしか変換しないのでストレスとなる。四つ仮名がここまで退化したので「えず」で統一してもよいと言うのか。現代において「図」は「づ」だと強く主張できないとしても、「えず」「えづ」どちらでも良いようにしてはどうか […]